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世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

【ミュージカル】ラブ・ネバー・ダイ Love Never Dies(2019/1/15)

グッズ紹介記事を先行して書いていますが、感想も色々と書きたいと思います。ネタバレ要素も個人的見解もガンガン含むので、ご注意ください。

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ミュージカル ラブ・ネバー・ダイ Love Never Dies

2019年1月15日(火)18:30開演 日生劇場

本日の出演者

この日のキャストはこのような組み合わせでした。

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ファントム:市村正親
クリスティーヌ・ダーエ:濱田めぐみ
ラウル・シャニュイ子爵:田代万里生
メグ・ジリー:夢咲ねね
マダム・ジリー:鳳蘭
グスタフ:大前優樹
フレック:知念紗耶
スケルチ:辰巳智秋
ガングル:重松直樹

キャラクター別の感想

とにかく市村ファントムと濱田クリスティーヌで公演初日、というのが最重要だったので他のキャストについては特に選ばずに取ってます。

ファントム

待ってました~!の市村ファントム。そんなに時間が経ったと思っていなかったんですが、LNDの日本初演って5年前なんですね…。胃がんが発覚するよりも前かと思うと、かなり前のことに思います。

市村さんのファントムの何が好きかというと、やはり日本で最初のファントム像を造り上げた人であるという、「ファントムとしての血」のような雰囲気を劇場と一緒に感じさせる説得力かなぁと思っています。高音パートは苦しそうなところもありましたが、体調悪そうとかではなく肩に力が入りすぎているような…みたいな感じに見えました。

初演時と比べて変化出てるなぁと感じたのは、やはりグスタフと一緒のシーンでしょうか。抱き上げて手すりに立たせたりとか、実生活でもやってるんだろうなぁという父性がどうしても滲み出てきてしまう感がありました。ファントムの境遇を考えると、それはちょっと違うんじゃないかと思うんですが…お子さん大きくなってますもんねぇ…。

クリスティーヌ

初演時、ファントムとクリスティーヌは全部の組み合わせでチケットを取っていた*1のですが、両者とも観てしまうと濱田さんのクリスティーヌが理想のクリスティーヌすぎて、それ以外は考えられなくなってしまいました。

メリポピも然りなんですが、一見すると何もかもが満たされているようなのに、どこか心に穴が空いているような絶妙な気品と存在感を持っている女性に見える、というところがたまらなくてですね。

前回と印象が変わったなぁと思ったのは、1幕のファントムとの再会前、ラウルに愛されていないのかなぁ?というグスタフを温かく包み込むシーン。ここでの母性がすごい!聖母!それなのに直後に窓の外からやってきたファントムの歌声で悦に入ってしまうギャップ!はぁ~~~////(声にならない声)

2幕のアリア、あの場面でファントムから与えられた楽曲を歌い上げることができる歌唱力というのはあくまで最低条件であると私は思っていて。

それ以上に大切なのが10年間という時間を共に過ごしてきたラウルと、既に死んでしまっていてグスタフが唯一の彼との関係を繋ぐ存在だと思っていたファントムのどちらかを選ばなければいけない瞬間を、「歌の表現にはのせずに」いかに表現するのかという部分に毎度心が震えるんだよなぁというのを思い出しました。

ラウル

Wキャスト組の男性陣の中では市村さんと万里生くんだけが続投ということですが、初演時よりも大人の男性らしさというか、2幕冒頭のバーで腐ってるシーンのもっともらしさに説得力が出ていたような気がします。

初演の橘くんもそうだったけど、見た目ほっそりで頑張れば10年前のラウルだっていけるじゃん?というルックスなので、もう少し中年みのある体型だったりするのを観てみたいなぁ…。小野田くんに期待?*2

メグ・ジリー

今回、Wキャストが総入れ替えになっているメグ。初演時に「笹本玲奈さんがメグって豪華すぎじゃね^q^?」って思ってたんですけど、今回のキャストで見てみたら、その感覚がいかに今作では重要だったのかということに今さら気が付きました。

オペラ座におけるメグとクリスって、メグは踊れる子、クリスは歌える子っていうイメージでお互いもそれを分かっていると思っているんです。で、オペラ座での事件以後はお互いに離れて過ごしていたこともあって、クリスティーヌはメグの近況なんて知らない。その一方でメグは「私だって1つのカンパニーを背負って前に出られる存在になってるのよ(しかもファントムの元で)」というプライドというか自信のようなものがあって、それに伴う実力を感じさせるパフォーマンスが観たかったなぁと。

完全に初見だった初演時と比べると、ファンタズマの公演そのものに慣れてしまっているという部分もあるかもしれないのですが、「いや、メグさん本当に自分がファントムに認めてもらえるほどの実力持ってると思ってます?」って言いたくなっちゃう。

初日ならではの緊張感は劇場全体にあったし、座っていた位置の音響がちょっと微妙だったのもあるんですが、それでも濱田クリスティーヌの歌が…と思うことはなかったし、そういうことですかね。

マダム・ジリー

初演の頃から、たつきマダム派です。以上。

グスタフ

グスタフ役を彼らが演じられるのは今だけなんだ、と思うと胸が熱くなるポジション。

大前くん、文字の並びを見たことある気がするのでメリポピのマイケルで当たってるかも。難易度の高い曲を歌っていることも単純にすごいけど、大人と1対1での芝居になる時の一人前さに何より心を打たれます。

マスクを外さなくても、市村ファントムとあの距離と面と向かってお話するのはすごくドキドキすると思うんだ…。次に観る公演がどのグスタフだったかをちゃんと把握していないのですが、せっかくなので別キャストで違いを感じられたらいいなぁ。

全体を通してみて

やはり何と言っても曲が、衣装が、いいですね。舞台装置の基本は変わっていないと思うんですが、ステージの両サイドに立ってる柱ってこんな感じだったっけ?という印象が。これまで1階席で観てたのがGC席から劇場内に入ったことで、スケールを感じなかっただけ…?

前回の公演から5年ということで、あの時かなり観ていたはずなのに抜けている記憶もあるのですが、曲や台詞が明らかに変わっている箇所もあって、これはもはや新演出版と呼んでもいいような気がします。キャスト的に初演時のマイ・ゴールデンメンバーで観た時の記憶が勝ってはしまうのですが、追加された演出によって物語が分かりやすくなったのかなとは思います。

分かりやすくなったのと、納得が行くのとは、また別な問題なんですが(白目)。

カーテンコール

この日は初日ということもあって、演出のサイモン・フィリップスを筆頭に製作陣も登場し*3、大いに盛り上がった初日でした。

次回は2月中旬の平日ソワレで、ファントムとクリスティーヌは変わらず、メグとマダムはそれぞれ別のキャストで、ラウルは失念…。どうしても石丸ファントムが見たくなった時には、その予定の日までに当日券に並ぼうかなぁと考えている、にあぽんでした。

*1:鹿賀丈史さんの休演があったため、市村さんで3回観ることになってしまったけど

*2:ただし実年齢はかなり若い

*3:どこかで見たことあると思ったら、初演初日のカテコでも登場してました。ALW卿しか記憶になくて…。