imagical pleajous

世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

ようやく体験できた「美女と野獣 "魔法のものがたり"」

新エリア公開直後の2020年10月のインでは、見事なまでのエントリー全滅となり、地味ハロウィーンでかざぽんになりきるぐらいしかやることがなくなってしまいました。

そんな残念すぎるインから半年。ようやく「美女と野獣 "魔法の物語"」を私も体験することができました。ちょうど昨日のナゾトレ*1でも問題になってましたね。

私と「美女と野獣」の距離感

今となっては、世界各地の全てのディズニーリゾートもディズニークルーズラインも個人手配で足を運ぶくらいの「ディズニー好き」にカテゴライズされる私。細かく分類すると「アニメーションはそこまで詳しくない(未見の作品も多い)」「見てなくても曲やキャラだけ知ってる場合がある」「主な興味はテーマパーク」というタイプだと自覚しています。

そんな私にとって『美女と野獣』という作品は、ちょっと因縁のある作品でした。ちなみに『リトル・マーメイド』も同じく。曲も主要なキャラも知ってるけど、とある理由から頑なに本編を見ようとしてこなかった経緯があります。その結果、ディズニーアニメーション版よりも先に、エマ・ワトソンがベルを演じたディズニー実写版を先に観るという、ちょっと変わった順番で作品に触れたという経緯があります。

そういう距離感になってしまった要因は、高校1年の文化祭シーズンのこと。所属していた吹奏楽部で「美女と野獣メドレー」と「リトルマーメイドメドレー」を演奏することに決まったのが始まりです。なんでこの2曲を同じシーズンにやるんだよ、って感じなんですけど3学年揃うのが初めての年だったので、3年生としてはこれまでの人数では出来なかった曲をやりたかったんでしょうね。

その2曲の合奏の時に何箇所も「そういう雰囲気じゃない!」という抽象的な注意で当時の顧問に演奏を指摘された私*2、当時は謎の反抗心でオリジナルを見なかったし、高校を卒業してTDRの年パスを持ってパーク通いをし始めてからも、どうもトラウマになってしまって、なかなか本編を見るまでに至りませんでした。曲はめちゃくちゃ知ってるんですけどね。ということで、私にとって一番の美女と野獣の思い出はHKDLのゴールデンミッキーだったりします。

初めての体験を経て、感じたこと

このアトラクションに初乗車して率直に感じたことは、結論から先に述べてしまうと「プレショーまでを何周もしたいな」ということ。ライドに乗れなくてもいいので、キューラインの見学とプレショーの体験までしたら退出する、というUSJのハリポタみたいなやつがあったら、一日で何度も体験してみたいなぁと思いました。

ということはつまりなんですが、私個人としての感想としては「メインショー(ライドに乗ってる時間)はあんまり」ということになるわけで。これは香港ディズニーランドの「ミスティックマナー」というアトラクションに乗ったことがあるのと、そのアトラクションへの思い入れが強すぎるから、だという自覚はあるのですが…。

乗車前までの高まりポイント

まず最初に「エントリー受付」でアトラクションを利用する権利を得なくてはいけないというのが、現在の運営方法で最大の難関ではあるのですが、これをクリアすると「野獣のお城」に入場させてもらうことができます。これまではパーク内における『美女と野獣』のお城といえば、WDWのマジックキングダムにある「Be Out Guest Restaurant」だったのですが、門からお堀を越えて城へ入っていくまでの段階で雰囲気が全然違います。

「美女と野獣 "魔法のものがたり"」野獣の城

空間の使い方が贅沢すぎる…。通常運営だったら、この場所もスタンバイのキューラインとして使用するのかな?でも、写真を見る感じポールを立てるための穴みたいなものが見当たらないのだよな~。今回は全てが初めてで舞い上がっていたこともあって、本来であれば用意されていたであろうファストパスを利用するゲストの動線がどうなっているのかを確認できなかったので、次に利用する機会があればその辺りの細かいポイントもチェックしてみたいと思っています。

お城の中に入ると、暖炉のある広間や甲冑が並ぶ廊下など、まるで実在するお城の中を歩いているような雰囲気の中、プレショーが行われる大階段のあるホールの手前まで進んで行くことになります。屋外にもある程度のキューラインが用意されていますが、近年オープンしたアトラクションの中でも室内のキューに対する比重は群を抜いています。「ソアリン ファンタスティックフライト」の雰囲気も大好きですが、あちらは逆に屋外で待つ時間のことを考えられて造られている印象です。

そういえば、TDSのソアリンにはご縁があってかざぽんがZIP!の取材で初めてのフライトを味わったのと同じ日に初体験させていただくことができたんですよね。当時その時に教えていただいたファンタスティック・フライト・ミュージアムに関する話を書こうと思っていたのに、結局のところ更新せずじまいでした。

ストーリー性とライドアトラクションとのバランス

さて、ここからは私にあまり響かなかったアトラクションのメイン部分、ライドに乗車中の体験に関して感じたことを述べていきますね。まず、私たちゲストはお城のキッチンで魔法のカップに乗りこんで、お城の住人達が思いがけない来訪者であるベルを迎えるのを目撃する、という立場となっています。

今回、あらためて感想をまとめていた中で気が付いたのですが、この「魔法のカップ」って私たち人間のサイズに合わせたサイズ感であって、作中のチップやポット夫人たちの大きさになってしまうわけではないんですよね。なんですが、1ライドにつき前列4人、後列6人という10人乗りのライドが一度に6台出発するというということで、1つの乗り物が結構な存在感を放っています。また台数も多いため、1シーンに6台が同時に動いていくとなると乗車したライドの場所によってはアニメーションを見られる長さが十分でなかったりします。

何故こんな大きなカップがあり、そこに乗ってベルと野獣の物語を体験することになるのか、その意味合いがはっきりと明示されているかいないかで、全体の印象はもっと変わるようにも思いますが、全体的に間延びが多く、ただカップがくるくる回ってるだけの時間が長すぎます。

「美女と野獣 "魔法のものがたり"」乗車後エリア

私自身が好きなアトラクションが、パークオリジナルのキャラクターやストーリーのあるもの、例えば先述したミスティックマナー以外ではシンドバッド・ストーリーブックヴォヤッジや魅惑のチキルーム*3、カントリー・ベア・シアター等なので余計にそう思うのかもしれませんが、やはりアニメーション映画で描かれたストーリーをなぞっていくアトラクションは、その魅せ方をどれだけ工夫できるかによって、体感した際の満足度が決まると思っています。映画を観た人たちにとって、そのお話がどういう展開なのかはすでに知っていることであって、新しく知る情報ではないのだから。

「美女と野獣 "魔法のものがたり"」という名称ということもあって、映画のストーリーをなぞっていくという展開は理解できなくないのですが、同じライドシステムでもアニメーションで描かれていない新しいお話を見るような話だったりしたら、また違う印象を持てたのかなと思っています。アラン・メンケンの楽曲が素晴らしいのは分かりますが、作中の楽曲を聞きながらあまり変化のない風景を見せられ続けても…といいますか。

ストーリーへ没入するためのハードは整っているのですが、肝心な「ものがたり」の部分の描き方が全体的に惜しいなぁと思えてしまうアトラクションでした。今後、東京ディズニーシーの拡張計画では『ピーターパン』や『アナと雪の女王』のライドが予定されている*4とのことですが、これらのお話をどのようにしてアトラクションにしていくのか、今後はそんな動向に注目していきたいです。『ピーターパン』はSHDLのカリブタイプと聞いているので、そちらにはかなり期待しています!

*1:クイズといっていいレベルの問題が皆無で途中で見るのをやめてしまった

*2:パートはパーカッションでした

*3:特に「ゲット・ザ・フィーバー」

*4:根本的なことを言うと、TDSにこれ以上アニメーションの世界が増えるのをあまり良く思っていない派です