2020年4月5日(日)よりフジテレビ系列で放送が開始した『デジモンアドベンチャー:』の感想を綴っていくシリーズです。
前回の内容はこちらから。油断するとあっという間に一週間が経ってしまうので、またしても今週のオンエア分より1つ前の感想になってしまいました。今回はミミちゃん&パルモン回の感想です。
- スタッフとあらすじの比較
- デジタルワールドと人間界の時間の進み方について
- ミミちゃんのおじいちゃん初登場!
- あの、あなた本当にミミちゃん?
- デジタマになりそうなところからの一発逆転進化
- タイトルで全部持っていく男、城戸丈
スタッフとあらすじの比較
:第6話「狙われた王国」
2020/07/12 放送
脚本:山口宏 絵コンテ:貝澤幸男 演出:なかの★陽 作画監督:清山滋崇二階堂渥志 美術:⇒公式サイトに掲載されなくなってしまったので、後で本編映像から補完します
森の中を進む太一と空は、何者かの仕掛けた罠に捕らえられてしまった。そこへ現れたのは、小さなタネモンたちと、太刀川ミミという人間の女の子。
ミミはデジタルワールドへ飛ばされたあと、この地で女王として暮らしているのだという。そして罠は、凶暴な野生のデジモンを防ぐために作ったらしい。太一と空はミミの手助けをする事になるが、選ばれし子供たちを付け狙うオーガモンも、彼らの元へ迫って来ていた!
ミミちゃん、パルモンが実質的には初登場。無印では初期段階から全員でまとまって行動していたのに対して、週を重ねる毎にメンバーが増えていく構成というのには少しプリキュアみを感じます。
無印第6話「パルモン怒りの進化!」
脚本:浦沢義雄 演出:今沢哲男 作画監督:八島善孝 美術:清水哲弘
正気を取り戻したアンドロモンの勧めで地下下水道を進むミミたち。歌を歌って元気を出そうとするのだが、つい元の世界のことを思い出して落ち込んでしまう。そんな一行に追い打ちをかけるように現れた無数の影。暗くてジメジメしたところが大好き、ウンチが武器のデジモン界の嫌われもの・ヌメモンだ!
ヌメモンのウンチ攻撃から必死で逃げるミミたち。下水道を抜けてバラバラに別れて逃げるが、それでもヌメモンはしつこく追ってくる。 「おいらとデートしない?」 「なんで私がこんな奴とデートしなくちゃいけないの!」 調子にのってデートにさそうヌメモンにミミも負けじと言い返す
一触即発の場面に割って入ったのは、おもちゃのまちの町長・もんざえモンだった。 「おもちゃのまちへようこそ」笑顔でビームを乱射するもんざえモン。ヌメモンの助けでその場をやり過ごしたミミは、真相を知るためにおもちゃの町に向かった。
おもちゃのまちでミミが見たのは、感情を奪われておもちゃのおもちゃにされた太一たちだった。黒い歯車の力で悪の心に支配されたもんざえモンが捨てられるおもちゃのために人間とおもちゃの立場を入れ替えたのだ。頼みのアグモンたちはおもちゃ箱に閉じ込められ、みんなを助けられるのはミミとパルモンしかいない。かといって二人の力だけでは……。
「お願い!友だちを助けたいの!」みんなを助けるためにヌメモンに協力を求めるミミ。涙を浮かべて頭を下げるミミの姿がついにヌメモンの心を動かした。 ヌメモンと協力してもんざえモンに立ち向かうミミとパルモン。しかしもんざえモンはビクともしない。そして追いつめられたミミにもんざえモンのラブリーアタックが迫る!
「俺たちだってやる時はやるんだ!」自分たちがカベになってミミをかばうヌメモン。「ヌメモンたちがミミを必死に守ってる」その光景にパルモンの心に何かが芽生える。「パルモン進化~~っ! トゲモン!」
自分もミミを守りたい、その想いがパルモンをトゲモンに進化させた。強力なパンチ攻撃でもんざえモンの体勢をくずし、とどめに必殺のチクチクバンバン! 猛スピードで回転しながら放たれる鋭い針がもんざえモンの体から黒い歯車と共に悪い心を追い出したのだった。
「これが本当のラブリーアタックです」正気に戻してもらったお礼に本当のラブリーアタックで幸せをふりまくもんざえモン。ミミたちを久しぶりに幸せな気持ちが包む。 「ミミ、キスして」 「イヤっ」
祝福のキスを求めるヌメモンに、明るい笑顔で答えるミミ。みんなの笑い声がおもちゃのまちにいつまでも響いていた。
今回も例によって、あらすじという名のストーリー全紹介です。当時は全く意識していませんでしたが、大人になってから忍たまを通ったタイプのヲタクなので「このエピソード、浦沢脚本だったんですね!?」というのが見直してみての一番の気付き。言われてみれば、確かに…という感じあります。
この回におけるもんざえモンの行動も黒い歯車に起因するものだったわけですが、2020年にあらためて見てみて、ついどうしても『トイ・ストーリー3』のロッツォが浮かんでしまいました。いや、彼ともんざえモンを比べるのも失礼な話なんですけどね…。
デジタルワールドと人間界の時間の進み方について
ここ、ちょっと気になってました。無印では物語の完結まで一貫して、デジタルワールドの時間の流れが人間界の時間の流れよりも遅く、最後はその時間経過が同一になってしまったことによって、別れの瞬間が思っていたよりも近くなってしまったというのが感動的な最終回を生んだと言っても過言ではありません。
「世界中の“選ばれし子どもたち”へ」篇 デジモンアドベンチャー 15th Anniversary Project
この予告、初公開されたイベントで見た時も鳥肌すごかったんですが、それから何度見ても泣けてきちゃうので、無印を完走している人には一度見ていただきたい名作です。まぁ、その後のtri.を推薦できるかどうかというと、前回の記事でも書いている通りに個人的には第2章から第4章までなら…って感じになってしまったのですが。
そんなデジタルワールドと人間界の時間の流れについてが、この第6回で明らかになりました。これも無印同様にデジタルワールドでの時間の流れのほうが緩やかということで、まだまだ彼らに与えられた時間はたっぷりありそうです。
ミミちゃんのおじいちゃん初登場!
第6話で個人的にテンションが上がったのは、無印に登場したことのないミミちゃんのおじいちゃんが登場したこと!太刀川重工って言ってたね!日曜劇場かな?笑
なんとなく、あのおじいちゃんはミミちゃんの母方のおじいちゃんじゃないかと思うんですよね。お父さん、婿入り説。まぁ、今のところ太一のお母さん以外に家族の話題が出てきていないので、無印のご両親たちとは全く違う設定なのかもしれないんですが。
でも、そうすると光子郎のご両親とのエピソードは描かれないし、高石田兄弟のところは?ともなってしまうので、どこまでが無印と同じなのかが非常に気になるところです。
あの、あなた本当にミミちゃん?
あのですね、今回の感想が遅くなってしまったのには、第5話ほど「もう一回見よう!」なテンションになれなかったというのが正直なところなんです。その理由は他でもなく「ミミちゃん、意外とすでに人格形成されてない?」という印象を受けたからなんですよ。
だって見ず知らずの世界に突然吹っ飛ばされて、他に一緒に行動できる人間もいない状況の中、パルモンとの*1絆がすでに生まれていて、まだ自分たちだけではどうにもできないタネモンたちを*2面倒見てるんですよ??本当にあのミミちゃん??いや、別のミミちゃんなのは分かってるつもりだけど、『狙われた王国』というタイトルからも、もっとお姫さましてるかと思ってたんですよね。どちらかといえば「女王」として、ちゃんと政治してたというか何というか。
無印で最初のミミちゃんフューチャー回である第6話は、集団行動をしていた子どもたちがバラバラになり、ミミとパルモンだけで立ち向かわなければならないという場面で、彼女の真っ直ぐなキャラクターに惹かれたヌメモンたちが…という回だったので、太一や空とチームを組んだ上での展開になったのは斬新でした。
デジタマになりそうなところからの一発逆転進化
第6話で最も心臓に悪かったと言っても過言ではないのが、パルモンが進化する直前。敵襲を受けるところまではいいとして、まさかのデータとして消えそうになるようなエフェクトかかるじゃないですか!!!古のヲタクはなぁ、これだけで色々なことを思い出して泣きそうになってしまうんだよ…。
いやぁ、何とかデジタマルートを通らずに進化に至ってくれて良かったです。しかし今回もやはり、かつて選ばれし子どもたちと一度出会った運命を辿ったことがあるかのようなセリフがあったのが気になりましてですね。
私が初回放送時から仮説として立てている「人間界リブート説」あるいは別の「パートナーデジモンたちが選ばれし子どもたちに出会うのは初めてではない説」があるように思えてしまう表現が続いているので、早いところ真相を知りたいところです。とはいえ、早くて半年くらいは寝かすだろうな…。
タイトルで全部持っていく男、城戸丈
正直、本編以上に大きなお友達たちは盛り上がったのではないかと思われるのが、次回タイトル。これはもうずるい。本編見る前から、神回として語り継がれる未来しか見えない。
今回はこのタイトルの衝撃度を味わっていただきたいので、次回の予告も貼っちゃいますね。いや~、パンチ効いてますわ~、さすがは丈センパイ。tri.でよくできた彼女みというか、嫁みが増して可愛くなってたゴマモンに会えるのも非常に楽しみです。