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世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

初渡米で1週間の船旅を通してDヲタの私が学んだ「英語への向き合いかた」と思い出話

「わたしと英語」というお題から、一番最初に頭に浮かんだ話について書いてみようと思います。大学時代の私は、東京ディズニーランドと東京ディズニーシーの共通年パを2回、東京ディズニーシーの単パスを1回、香港ディズニーランドの年パスを2回購入したことがあるという、TDR&HKDLのヲタクでした。

学園祭前後の休講チャンスを利用してHKDLに4泊か5泊していたこともある*1のですが、本場アメリカのディズニーリゾートへはカリフォルニアもフロリダも行ったことがなく、ひとさまのブログで旅行記を読むことで疑似体験するぐらいのことしかしていませんでした。

そんな学生時代でしたが、卒業旅行という一世一代の長期旅行チャンスを活かさないわけにはいかない!ということで大学4年の2月末から3月上旬に約2週間の旅程で、アメリカ・カリフォルニアの「ディズニーランドリゾート(以下:DLR)」で4泊、ロサンゼルス港から出航する「ディズニークルーズライン(以下:DCL)」で7泊のメキシカン・リビエラ航路に乗船するという、夢のアメリカデビュー旅行を決行したのです。

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公式っぽい雰囲気で撮れた歴代の中でもお気に入りの写真です

初めてのアメリカ旅行前の英語力

当時、TOEICなどを受けたことがなかったのでスコアなど基準値になるようなものが全くないのですが、自分の中では最低限必要な旅行英語ぐらいはできるほうじゃないかな?と、勝手に思い込んでいました。過去の香港渡航で現地のキャストとお友達になれるぐらいのコミュニケーションができていたことから、その謎の自信があったのだと思いますが、思い返してみると、よくもまぁ…という感じです。

とにもかくにも英語漬けだった14日間

当時の卒業旅行のスケジュールが、まだアメブロの方に残っていたので引っ張ってきました。深夜便で出発し、深夜便で帰ってくるという、現地滞在時間をたっぷり確保した2週間です。下船日は港から空港に行った後、一歩も外に出ないで6~7時間ほど過ごす形になりましたが…。

2/23(水) 1:00 羽田空港発

2/22(火) 18:00 ロサンゼルス空港着

2/22(火)~26(土) カリフォルニア・ディズニーランドリゾートに滞在

2/27(日)~3/6(日) ディズニークルーズライン(ディズニー・ワンダー号)に乗船[7泊メキシカンリビエラクルーズ]
1st day → Port of LosAngels
2nd day → At Sea
3rd day → At Sea
4th day → Puerto Vallarta
5th day → Cabo San Lucas
6th day → Cabo San Lucas
7th day → At Sea
8th day → Port of LosAngels

3/7(月) 0:05 ロサンゼルス空港発

3/8(火) 5:00 羽田空港着

この2週間、同行してくれた友達や現地で同じスケジュールのクルーズに乗船した友達の友達以外とのコミュニケーションは、当たり前のことながら全部が英語。まだスマホが普及する前だったので、ガラケー+Mac Bookという装備ではありましたが、モバイルWi-Fiのレンタルなどはしていなかったので、現地ではインターネットからもほとんど遮断された状態でした。

気軽に話しかけてくれるアメリカの人たちと相槌を打つこともできない私

この卒業旅行で実感したことの一つが、アメリカの人たちはとても気軽に近くの人たちに声掛けをするということ。日本において、自分の知り合い以外とのコミュニケーションが行われる場面にあまり遭遇することがなかったのもあって、尚更。

例えば、偶然すれちがった時に「それ(服とかバッグとか)いいね!どこで買ったの?」とか、別の場所で少し一緒の時間を過ごした家族と再会した際に「また会えたね!」などと声を掛けてもらったり。本当に些細なことからも自分が興味を抱いたものに対しては積極的な人種なんだなということを実感しました。

そんな当時の私はというと、何を言われても「Thank you.」以外に返す言葉が見つけられず、会話を続けられない自分のカッコ悪さに直面。とはいえ、先述したようにネットもほとんど繋げられない状態のため、現代のように気軽に例文を調べて…というわけにもいきません。そこで実行したことが【ネイティブスピーカーの会話をできる限り聞く】という、シンプルなことでした。

テーブルメイトたちの会話

ディズニークルーズラインには「ローテーションダイニング」というシステムがあり、ディナーの際にはそれぞれのお部屋ごとに決まった時間帯と順番とテーブルでレストランを利用します。このとき、同じテーブルにアサインされた他のグループの方々と、そのテーブルを担当するウェイターとアシスタントの方は、毎日変わりません。ここで同じテーブルでディナーをすることになる他の客室の方々のことを「テーブルメイト」と呼びます。

初めての乗船であり、自分の考えていることを英語にして話すことも思ったよりできなかった私は、簡単な自己紹介をした後はひたすら*2テーブルメイト同士の会話を聞くことに徹しました。どこから来たのか、一緒にいる人との関係性は、DCLに乗船するのは何回目か、など各自のプロフィールを話している部分については、よくあるリスニング問題のようで、それほど難易度は高くありませんでした。

しかし、日を重ねる毎に「今日は何をして過ごしたのか」「翌日の寄港地でやろうとしていること」など会話の内容が砕けていくにつれて、教科書では教えてくれない自然な会話分が目の前で交わされるように。その輪の中に自然に入っていくことはさすがにできませんでしたが、次第に『この距離感ならこんな感じの相槌でいいのか~』という会話の距離感のようなものが見えてくるようになりました。

グリーティングを通して仲良くなったお友達

DCLに乗船する前、アナハイムのディズニーランドリゾートでとあるキャラクターグリーティングに並んでいる際、前後になったとある女の子と仲良くなりました。おそらく小学校に上がる前、4~5歳くらいだったのではないかと思うのですが、なんとディズニークルーズに乗船する前に港で行われるグリーティング会場で奇跡の再会!

その後も船内で行われるショーが開場する前や、キャラグリの列、テンダーボートで寄港地に向かう際など、連絡を取り合っているわけではないのに顔を合わせる場面が何度もあり、そのたびに「今日は○○したんだよ!」「もうミニーに会った?」など、短いながらも伝えたいことが明確に理解できるシンプルな文章で、何度も声をかけてくれました。

流暢に英語が喋れる人じゃないというのも分かってくれていたので、こちらが何かを言おうとすれば最後までちゃんと聞いてくれて、それから「私はね…」と話を続けてくれました。向こうからしてみたら当たり前のことなのかもしれませんが、やはり母国語として「英語を話せるのが当たり前」な大人の人と話をするよりも、「まだ知らない言葉もあるけど、母国語だからこの言語を使ってる」という感じの子供とのほうが、言葉を選びながらのキャッチボールがしやすかったなぁという思い出が残っています。

船内で働く方たちとのコミュニケーション

7泊8日の船旅では、船内で働くクルーの方々とも随所でコミュニケーションが必要となります。宿泊するお部屋の清掃を担当するルームホスト/ルームホステス、レストランやショップのスタッフ、アクティビティのインストラクター、キャラクターグリーティングのアシスタントやカメラマンなど、さまざまな職種の方が働いており、それぞれが担当している部門の人としか交わさないような会話もあります。

事前に身についていると思っていたレベルの旅行英語だけでは伝わらないニュアンスがあると感じたり、向こうが言いたいことを理解できても自分がしてほしいことを伝えるための言葉が見つからずに、沈黙が生まれてしまうことも少なくなかったのですが、それでも単語と単語を組み合わせることで何となくニュアンスを汲み取ってもらって、どうにか意思を伝えることができました。特にルームホストやローテーションダイニングでテーブルを担当してくれるサーバーは毎日同じ人なので、日を重ねるうちに私の英語のレベルに合わせて話しかけてくれたり、話を聞いてくれるような関係性が生まれます。だからこそ、下船の日は本当にお別れが寂しくなってしまうんですけどね…。

2週間の英語漬けの効果を感じたのは半年後の香港

そんな英語だけの環境で過ごす2週間の卒業旅行。帰国直後には東日本大震災があり、日常生活で英語を使う数少ない機会だった、千葉県某所でのアルバイトも予定していた最終日に勤務ができないまま、終わりを迎えてしまいました。

4月からの新生活でも使う機会に恵まれなかったため、9月に1年ぶりのHKDLへ行くまで英語を使う機会はほとんどゼロに近い状態。そのため、私としてもいつも香港へ行くときと変わらぬ心持ちで現地へ向かったのですが、食事の約束をしていた香港人の友達に会った際にこんなことを言われました。

「なんか前に会った時よりも英語での会話が自然になった気がするんだけど、何かしたの?」

私の中では半年ぶりの海外旅行、1年ぶりの香港だったので楽しみだな~ぐらいの気持ちしか抱いてなかったのですが、あらためて振り返ってみると理由は卒業旅行での体験にあるのかなと。それまで気が付かないうちに生まれていた「相手に分かるように英語を話さなきゃいけない」という緊張感のようなものが、英語を母国語とする人たちと培ったコミュニケーションを行うことに解放され、英語でのやり取りに積極的になれたのかな?みたいな。

海外旅行がこれまで以上に楽しくなりました

初めての渡米でDLR、DCLへ行った卒業旅行の後は、DLRへの一人旅、2回目のDCLでニューヨークとカナダ、ハワイのアウラニリゾート、3回目のDCLでマイアミとDLR、そして念願のWDW、最後の砦だったDLP…といった感じにあれよあれよと世界中のディズニーリゾートへの旅を個人手配で完全制覇。その後、上海ディズニーランドがオープンした際にも開園してから最初の週末に旅慣れた女友達5人で、初めての中国本土の洗礼を浴びたりしてきました。

かれこれ4年前?来年で5周年?恐ろしすぎる…。
で、それまでディズニーに関連する場所にばかり行ってきた私も、台湾や韓国などのディズニーリゾートのない国に目を向けられるようになってきたりと、海外旅行に対しての抵抗が良い意味でどんどん下がってきたので、初めて海外に行った大学1年の1月から約3年、香港以外の国に行っていなかったことが今では信じられません。

 一時期、転職の時の材料としてTOEICを受けるために少しだけ「英語を学習すること」に課金をしたこともありましたが、どんなに英語力に自信がなくても「英語を使う人たち以外が周りにいない環境」に身を置くことによって、自分でも知らないうちに英語との向き合い方に変化が生じることを実感したので、今回のお題キャンペーンを通して『こんな人もいるんだなぁ』というのを、一人でも多くの方に知っていただけたら嬉しいです。

予定では次の海外旅行は今年の秋に6回目のディズニークルーズラインと、かざぽんのアナザースカイを辿るための(?)ウォルト・ディズニー・ワールドを予定していますが、果たしてどうなることやら…。

アルク #トーキングマラソン 特別お題キャンペーン「わたしと英語」

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by アルク「トーキングマラソン」

*1:今思うともったいないの極みだった

*2:ディナーを食べながら