利用してから2か月ほどが経っていますが、未だに写真を見返しているだけで「良いお店だったなぁ…」と回想に耽てしまうお店に松本で出会いました。ということで『マーキュリー・ファー』松本公演に伴う遠征に関連したお話です。
1日目は完全にノープランだったので、事前にディナーのお店を予約していたわけではありませんでした。こちらのお店は「気になるスポット」としてマップ上にお気に入り登録していたものの、利用するならランチかな~と考えていたので、ディナーでの利用は完全に想定外。
当初、ディナーで利用を検討していたお店が満席だったため、候補に挙がったのがこちらだったのですが、今となっては最初のお店に入れなかったことに感謝しているほど、今回ご紹介するお店の満足度が高すぎました。
お店の情報
ご紹介する「レストロリン」は松本駅から500mほど、徒歩7分(Googleマップの経路検索上)ぐらいの場所にある、信毎メディアガーデンという複合施設内にあるカジュアルなフレンチレストランです。
1日目のお昼に良さそうなお店はないかな~と、Instagramで「#松本ランチ」を調べていた際に気になったのがきっかけでした。信毎メディアガーデンは信濃毎日新聞の新しい松本支社を含んだ複合ビルで、飲食店の他にもアウトドア製品や雑貨を取り扱うショップなども入っています。
オーダーしたもの
ウォークインでしたが運良く入店できるとのこと。この日、メニューの説明やオーダーなどを担当して下さった、ソムリエバッジを付けた男性スタッフの方が非常~~~~に「良い接客」をして下さる方で、それもこのお店をベストレストランに選びたいと思った理由の一つだったりします。
予約していなくてもコースの注文が可能とのことでしたが、今回はアラカルトで。お肉を主体とした料理を柱とするお店ということで、まずは前菜盛り合わせから。この日、ドリンクの写真は全然撮ってないんだよなぁ。泡から始めたような気がしなくもないけど、白だったかもしれない。そんなに量は飲んでないんですが、すでに忘れております。レシートあったはずだから探して答え合わせしよう…。
メニュー表の写真を撮っておらず、正式なお料理の名称が分からないため、主に素材名で書き出してます。アヒージョなどに使われそうな深さのお皿の中では、フォアグラが2切れと半熟卵が美味しそうなソースに浸っています。そしてその姿を隠さんばかりのトリュフのスライス。運ばれてきた瞬間の香り高さは、思わず言葉を失うほど!
取り分けてお皿に盛りつけてみて、この分厚さですよ??何なんですか??そしてトリュフですよ??何なんですか??前菜のシャルキュトリーたちもそれぞれ美味しかったんですが、フォアグラが苦手な人が気になる要素が一切なく、とても丁寧な下処理と調理によって爆誕した、贅の極みを凝縮された逸品にエストロゲンが放出されまくりました!こんな状況で幸せな気持ちで満たされないわけがない…。
半熟卵は崩さないわけにはいかないので、いったん崩した状態にしてからパンと一緒にいただいたり。罪悪感はあれども、これを目の前にしたら最後まで綺麗に食べたくなってしまうのが性というものです。あぁ、やっぱり画像を見てるだけでも「美味しい」が蘇ってきます。
続いては煮込み料理。こちらも正式名称は失念してしまいましたが、ラム肉、芽キャベツ、ペコロスを使った一皿です。鴨か仔羊かで悩んだ末に、ローストはレギュラーでありそうだけど煮込みは一期一会な気がする!と選んだのが大正解。このメニューを提供開始してから初オーダーという新作だったみたいです。
お皿に取り分けても、この美しさ。お肉はホロホロなので、用意されているナイフを使わなくてもどうにかなるレベルです。コロンとしたペコロスも可愛らしいのですが、半分にカットされた芽キャベツにソースが沁み込みまくっていて、至って普通な見た目からは想像できないくらいに口の中に旨味を運んでくれたのが、堪りませんでした。思い出しても涎が出てくる…。
ちなみに写真を撮っていませんでしたが、パンはちょうどいい感じのサイズのものを温かい状態で提供して下さいます。温かいというか、ちょっと待たないと熱くて割れないくらいのやつ。
ワインはグラスで白→赤→赤だったかな?それぞれ選択肢が3つくらいあって、そのうち1つは日替わりというかお店の人に聞いてみてスタイルだったんですけど、冒頭で少し触れたソムリエバッジを付けた男性スタッフの方が、かなり分かりやすく説明して下さる上に、こちらから尋ねなくてもお値段まで教えて下さって、めちゃくちゃスマート!!!!翌日のランチ中も、帰りの電車に乗る前に入ったカフェで2日間を振り返っている時も、「レストロリン」はお料理もお店の人も最高だったよね~という話をしてしまうぐらいには、記憶に残るお店でした。
21時までの営業ということで、名残惜しいけれど最後はデザート。魅力的な選択肢の中から1人1つに絞れなかった結果、2人で3つという大人のオーダーをすることに。笑
1つ目はクリーム盛り盛りのサヴァラン。たっぷりのお酒が沁み込んでいながらも、ナイフで半分に切っても自立してるのがすごい…。
クリームキャラメルとショコラショー。後者は注文が入ってから焼くので提供まで12分(きっちりしてる!)かかるとのことですが、乗せるアイスは単品で出しているアイスと同じバリエーションの中から選べるという、非常に嬉しいご提案付き!絶対に美味しいに決まってると踏んだ「塩キャラメル」を選んでみたのですが、これも大正解。何を選んでも正解なお店だとは思うのですが、ビターなコクを感じるキャラメルの風味が好きすぎるやつでした。飛び込みで入れて本当に良かった…。
店内の様子
デザートを楽しんでいる頃にはテーブル席は我々だけになったので、店内の写真を撮ってみました。大きな窓で解放感があり、シンプルながらも木の温もりを感じる内装です。窓際の席には寒さへの配慮からブランケットが予めセットされているみたいですね。
最後に卓上に置かれていた八幡屋磯五郎とのコラボ七味を自宅用とお土産用に購入。お肉に合わせるのがベストだとは思いますが、味噌汁にチョイ足ししてもかなり美味しいので気に入っています。八幡屋磯五郎、県内の色んなお店とコラボしてるから、バリエーションが無限大過ぎて沼が深い…w
閉店=フロアのクローズなのですが、下のショッピングフロアは既に閉まっているので、信濃メディアガーデンのエスカレーターは使えず、エレベーターで1階へ。新聞社の松本支社としての機能があるため、1階の正面玄関は常に出入りできる&解放されているような感じでした。雪が降ってきていたので、しっかり身支度してから外へ。
松本駅に到着してからずっとエスコートしてくれてた元同僚に宿泊した松本ホテル花月まで送ってもらい(そのため道のりとか距離感とかよく分からずw)、部屋に戻ってから気が付いたら1時間ほど、幸せの極みだった品々を思い出しながら余韻に浸っていました。次に松本を訪れる機会があった時には、絶対に予約を入れて確実な予定として再訪したい、そんな時間を過ごすことができたお店でした。2022年のジビエシーズンに行けたらいいなぁ…。
ロースト&グリルレストラン レストロ リン (フレンチ / 松本駅、西松本駅、北松本駅)
夜総合点★★★★☆ 4.6