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世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

【東京公演】宮崎駿原作・風間俊介出演『最貧前線』に行ってきました

横浜、上田に続いて、世田谷パブリックシアターでの東京公演を振り返ります。

事務所枠での申し込みでも世田谷パブリックシアター友の会でも、自分のチケットを取ってはいなかったのですが、大千秋楽分のチケットを交換していただくご縁があっての2公演+今回の台風19号の影響で足を運べなくなってしまった方のチケット救済で急遽の東京楽日の合計3公演に入ってきました。

2019年の抱負を現実にすべく

今年の抱負として掲げていた「お金を落とせる現場に行ける限り行く」という目標。

残念ながら公演そのものが休演となってしまった2019年10月12日(土)の公演。
そして猛烈な威力を放った台風19号の影響で各種公共交通機関の計画運休が発表されたことにより、東京公演の千秋楽である10月13日(日)の公演も13時開演が14時開演に変更となりました。

元々、交換していただいたチケットは1週目の日曜日とその翌々日の夜公演の2公演分でしたが、東京での最後の公演が休演ではなく開演時間の延長とのことで、これは行けなくなってしまった方の分も当日券でも何でもいいので、会場へ向かうための手段も何パターンか確保できることが分かった時点で、現地に出向こうという気持ちに。

この日の朝の時点で同行者さんが来場できないことが決まった方、ご本人が現地へ出向けないためにチケットの譲渡先を求めている方へお声がけをさせていただき、ご縁をいただいて入ることができた今日の公演。

元々は足を運ぶ予定ではありませんでしたが、そんな3公演分を横浜公演・上田公演と比較しながら振り返ってみたいと思います。

回数を重ねて見えてきたこと

※ここから先は本編の内容に触れる部分がありますので、観賞前にネタバレに触れたくない方はご注意ください

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映像効果について

横浜公演は一桁台後半の下手ブロック、上田公演は中央ブロックの最前列下手寄りの席だったため、比較的に前方の下手寄りの席での観賞が続いていました。

そんな中、最初の東京公演で入った席は中央ブロックの後方寄りの座席。
物語の展開やキャラクターの性格については、ここまでの2公演で大体把握をできていたつもりでいましたが、舞台全体を見られる席に座ったことで初めて気が付いた点が多々あることを発見することができました。

その1つがスクリーンを使った演出の効果。
開演して間もなく映し出される、登場人物たちが乗り込む吉祥丸を横から見た際にどこに何が配置されているかの見取り図や、監視艇として出航する前日に準備を進める際の夕日、沖に出てから船を待ち受けている波の様子に、アメリカ軍の爆撃機が襲来してきた時に船から見えたであろう光景など、前方の席に座っていた時には気が付かなかった効果が本当に沢山!

複数の公演に入ったから良かったものの、もし1公演しか入らない予定の方がかなりの前方で観た場合には、作品から受け取る情報量にかなり差があるのではないかと感じました。

ちなみに今作で映像を担当された上田大樹さんは「スーパー歌舞伎Ⅱ ワンピース」や大河ドラマ「いだてん」のオープニングなども担当している方とのことです。

演じ方の違いを感じた部分

これは最後に観た公演から少し時間が開いていることもあり、実際に以前から確実に変化があったとは言い切れない、個人的な感想になる旨をご了承下さい。

まずは上田公演でその片鱗を感じていた、アドリブの挿入。
上田公演では1幕の無線室のシーンでその土地に合わせた食材のネタを入れていましたが、世田谷公演においてはその場面で対象となっている「缶詰」を見つけた時の反応を回によって変えていました。

私が入った日ではなかったですが、ノーベル化学賞が発表された日にはそのネタが入っていたようです。ちなみに東京楽日はちょっとBL風味な要素が入っていて、何で今日こんな方向性なんだろう?と幕間に考えていたのですが、2幕が開く前に発見してしまった、とある方の来場が関係しているような気がしなくもない…お?←

あとはエピローグでの船長と艇長のやり取りの中にも、その片鱗がちらりと。最前列で拝めた火曜日の夜公演では内野さんのぶっこみに耐え切れずにちょっと素の笑みが垣間見えて、久しぶりに板に立つ自担の「役じゃない瞬間」を見てしまいました。きゅん。

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続いて変化を感じたのは、2幕での「見習い」こと前田旺志郎くんが演じる太田はじめのお芝居。正直なところ、3回入った東京公演でもれなく涙を流すことになったのが、この旺志郎くん演じる「見習い」の出演シーンでした。

横浜公演初日では、1幕から2幕を通して若さゆえの熱さがほとばしっていたような気がしたのですが、東京公演では自分の行動により同乗する乗組員に迷惑をかけてしまったこと、日本が置かれている戦況を分からないままに吉祥丸に戻ってきてしまったことの大事さなど、彼なりの「気付き」があったタイミングに見せる表情が、開幕直後とは全然違うように見えて。

この旺志郎くんと同じ空間でその空気を共有している溝端淳平さん演じる通信長・柳准尉も、東京公演からこれまで以上に感情が放出される瞬間の爆発力が増したような気が、何となくしています。

舞台装置の見せ方について

長野公演の会場だったサントミューゼと比べると、舞台幅そのものが狭かった世田谷パブリックシアター。

その影響か、上田で観た時とは舞台上の吉祥丸の角度や、各出演者の立ち位置が変わっている場面があったような気がました。もしかすると見ている角度が変わったことで感じただけかもしれませんが、世田パブでは吉祥丸が少し斜めに構えるシーンが増えたような?

おかげで上田に続いて最前列に座ることができた世田谷での2回目公演では、少し座る位置が変わったものの、またしても大好きなエピローグでの大塚艇長の表情を間近で拝むことができて…涙

この後、神戸公演・大和公演と異なる会場に足を運ぶ楽しみの一つになりそうです。

今後観劇を予定している公演に向けて

予定外の東京公演千秋楽を挟んだことにより、次の観賞予定である神戸公演までの間隔が約2週間から約1週間に変わりました。

そして、本当に最後の最後となる大和での大千秋楽まではそこから1週間後。こうして回数を重ねていくごとに感じるのは、登場する11名の吉祥丸の乗組員たちへの愛着がどんどん増しているなということ。

初回はストーリーを追うことを中心に、2回目は至近距離で自担のお芝居に集中して、3回目は俯瞰で舞台の全体を広く見渡しながら、4回目は各乗組員の場面ごとの心情や船内の小物などにも注目しながら…というように、徐々に観賞の間隔が狭まっていることもあって、回を重ねても初めて気が付く部分があったりして何度見ても飽きが来ません。

だからこそ、このメンバーと吉祥丸、そして公演を支えるスタッフの方々が一丸となって築き上げた『最貧前線』という演目を見られない日が来てしまうことが、今から既に寂しいのです。

演目そのものに心を動かされて涙を流してしまうシーンもあるのですが、大千秋楽は役柄や演目とのお別れが悲しくて涙を流してしまいそうな気がしています。

今後の公演に足を運んだ後も、なるべく感想を書き残しておきたいと思うので、まだ少し似たような記事の更新が続くかもしれませんが、これからしばらくお付き合いいただけましたら幸いです。