結局、ジャニーズカウントダウンコンサート2018-2019の感想を書かないまま、『最貧前線』の初日を迎えてしまいました。
つ、次のカウコンまでには這いつくばってでも書く…から…。
作品の情報と公演スケジュール
水戸芸術館30周年記念事業の一環として上映される今作は、スタジオジブリの宮崎駿さんによる『宮崎駿の雑想ノート』に掲載された同名のお話が原作です。
8月27日の初日から、10月27日の千秋楽までの丸2ヶ月間、国内の各地で上演されます。
- 横浜公演 8月27日(火)~29日(木) 神奈川県立青少年センター 紅葉坂ホール
- 豊橋公演 9月6日(金)~8日(日) 穂の国とよはし芸術劇場PLAT 主ホール
- 水戸公演 9月12日(木)~15日(日) 水戸芸術館ACM劇場
- 上田公演 9月21日(土)~22日(日) 上田市交流文化芸術センター サントミューゼ
- 新潟公演 9月28日(土)~ 29日(日) りゅーとぴあ 新潟市民芸術文化会館・劇場
- 東京公演 10月5日(土)~13日(日) 世田谷パブリックシアター
- 兵庫公演 10月17日(木)~20日(日) 兵庫県立芸術文化センター 阪急中ホール
- 大和公演 10月26日(土)~27日(日) 大和市文化創造拠点 シリウス(1階芸術文化ホールメインホール)
私が足を運ぶのは、このうちの横浜公演、上田公演、兵庫公演、大和公演です。東京在住なのに東京公演行かないってどういうことなのかw
会場の雰囲気
桜木町駅の北口から徒歩10分ほど、普通のスピードで歩いていてもちょっと疲れるくらいには急な坂道を上がった先にある、神奈川県立青少年センター内に紅葉坂ホールがあります。
開演の15分ほど前に到着したかと思うのですが、建物の外に高校生らしき制服姿の学生さんたちの姿がちらほらと。
そして中に入ってみると、複数の学校の演劇部とかが一堂に会してるのかな?という感じで、演劇に対する熱量がある若い人が多いなぁという印象を受けました。
ロビーの様子
客席内では飲食、撮影、携帯電話の使用ができないので、開演前に買ってきたパンでちょっとだけ腹ごしらえ。
…しつつも、プレゼントボックスが用意されていることが確認できたので、早い段階でお手紙を託してきました。
今回の宛名はちょっと舞浜でファンレター出す時っぽい雰囲気になりましたw
ホールの入口付近には公演時間の詳細が書かれたボードも。
休憩15分はちょっと短いなぁと感じたのは、同じ月に新橋演舞場でハセジュン出演作品&佐藤アツヒロくん・内くん出演作品を観ていたからかな。*1
物販について
ロビーでは物販が行われていて、このようなラインナップでした。
かざぽんの現場でパンフレット以外にグッズがあるのは、赤坂ACTシアターで『クザリアーナの翼』を観たときぶりかな?
部屋に死ぬほど物が溢れているので、今日のところはパンフレットと根付だけ。購入したものを含め、ロビーにあるコインバック式のロッカーに貴重品以外のものを全て預け入れた状態で座席に向かいました。
ネタバレなしで作品と自担の印象を語る
私自身が「ネタバレ、ダメ絶対」派であるが故に、事前情報を入れないままの真っ新な状態で作品に触れたいと常日頃から思っていて、今回も自分からは情報収集をしないで当日を迎えたのですが、これが大正解でした。
原作自体の内容はかなり短いため、どのように描かれるのかという部分も今作で注目されている部分ではありますが、そんなショートストーリーであるとは思わせない、濃厚ながらも緩急があって、ユーモアも考えさせられる場面もバランス良く、どの世代の人にも観てもらえる作品に仕上がっていると、初日のカーテンコールでの反応が何よりも物語っていました。
客席にいた全員が一気に沸き立ったのが瞬時に伝わる、紅葉坂ホールの音響も素晴らしかった!いいホールだなぁ。また何かのご縁があれば足を運んでみたい。 #最貧前線 #紅葉坂ホール
— にあぽん (@imagicaln) August 27, 2019
とにかく、会場が拍手に包まれた時点での音量が尋常じゃなかった。これは舞台に立っている方々にも、公演を陰で支えている人たちにも、伝わったんじゃないかなぁ。
そんな大喝采の中、かざぽんが登場した時にさらに会場が湧いたのを感じて、思わず涙が…。
自担に関しては「あ、まだまだこういう新しい分野のお芝居を広げていってくれるんだ」という、喜びが大きくて。
最近のテレビドラマで演じていた役柄は*2正直ちょっと面白くはない(=別にかざぽんじゃなくてもいいのでは?という意味で)と感じていたので、「こんな芝居ができるのは風間俊介しかいないわ…」とハッとさせられる、素晴らしい役だったと私は思います。
一部では「闇遊戯ボイス」と言われていたりもして、確かに第一声を聞いた時は思わぬ低音での発声に驚きが隠せなかったのですが、実際にはよく聞けば聞くほど、闇遊戯とは全然違う声質なんだよな…と個人的には。
私が自担のお芝居に感じる醍醐味は「その役としての人生を生きていること」なんですが、艇長の声はただ低めで渋くしゃべっているわけではなくて、そういうトーンで話す人になる、というそれまでの人生を歩んできたんですよね、というのを感じながら観ていました。
あと3公演しか入れないなんて
2か月間にも渡るツアー公演の初日とは思えないほど、キャスト1人1人もカンパニー全体としても、とてつもない一体感とレベルの高さを感じさせられた『最貧前線』。
終演後、客席やロビーで高校生たちが興奮した面持ちで、熱っぽく何かを語っているような空気感にも、非常に熱いものを感じました。
スタート地点でも既にレベルの高さを感じた本作ですが、きっとこれから回を重ねていくにつれて、共に「乗船」する人々の温度も変わってくることでしょう。
一つの作品を3つ以上の地域で観賞することは今回が初めてなので、それぞれの会場がどんな反応を見せるのかという部分も、楽しみにしていることの一つです。
若い俳優さんも多く、日々の公演の中で良くも悪くも演技に変化が出てくることもあるかもしれませんが、気持ちの上では自分自身も「吉祥丸」の乗組員の一員になったつもりで、適度な力の入れ加減で2か月間の応援を走り抜けていきたいと思います。
完売している公演も多いですが、当日券の発売などが行われる会場もあるので、興味を持っていただけたら、是非とも実際に劇場へ足を運んでいただければ嬉しいです。