今週のお題「○○の秋」
日本橋髙島屋で開催されていた「美と、美と、美。 -資生堂のスタイル-」展に行ってきました。
中学生時代、マジョリカマジョルカのブランド誕生に立ち会ったのがコスメへの興味の入口だったので、資生堂というブランドは私にとって特別なもの。
会期ギリギリになってしまいましたが、無事に足を運ぶことができました。
展覧会の概要
プレスリリースより抜粋です。
資生堂の多様な「美」の世界を、「赤」、「花椿」、「広告」、「商品」 、「山名文夫」*1、「セルジュ・ルタンス」*2、「時代とメークの変遷」、「香水瓶」などのテーマでお楽しみいただけます。
商業アートとしても評価の高い歴代のポスターをはじめ、ロングセラー商品の数々など、約500点を一堂に展示します。
全国の髙島屋で行われる巡回展として、日本橋から始まりましたが今後は以下のスケジュールで全国の店舗で開催される予定になっています。
- 大阪 2020年3月25日(水)~4月6日(月) 大阪髙島屋 7階グランドホール
- 名古屋 2020年4月15日(水)~27日(月) ジェイアール名古屋タカシマヤ 11階特設会場
- 京都 2020年7月22日(水)~8月10日(月) 京都髙島屋 7階グランドホール
- 横浜 2020年9月2日(水)~21日(月) 横浜髙島屋 ギャラリー<8階>
1か所での開催期間が2週間ほどですが、次回は2020年3月と少し間があるようですね。
歴代のオイデルミンたちから見えること
展覧会の8割程度のエリアは撮影とSNSへの掲載が可能ということで、気になったものは写真で手元に残しながら見ていきました。
土曜日の正午近くでしたが、有料であることもあってか人が少なくて展示はとても見やすかったです。
各エリアへの入口には、歴代のオイデルミンのボトルに資生堂を象徴する花である椿が飾られていました。
現在も販売されているので、このピンク色の見た目が印象に残っているのですが、初期はボトルそのものに着色がされていたんだなという違いがよく分かります。
展示の始まりは、そんなオイデルミンの歴代ボトルが飾られている部屋からでした。こちらのモザイクアートも素敵。
花椿だらけのお部屋とこれまでの製品たち
大体を順番通りにお伝えしていっていますが、時々入れ替わっていることもあると思うのでご注意ください。
続いては左右の壁一面に資生堂の企業文化誌「花椿」が飾られてるお部屋です。
ガラスケースの中に展示されているため、実際に手に取ることはできないのですが、時代によって表紙のモデルのイメージや冊子そのもののフォントや色使いの違いなどを比べることができて、とてもワクワクする空間でした。
歴代ポスタービジュアルが飾られた撮影禁止の部屋の後は、歴代の様々なプロダクトが並んだお部屋へ。
この右下の小さなもの、何だと思いますか?
実はこれ「爪紅」というマニキュアの走りのようなものなんだそうです。
どのように使っていたものかというのは、こちらのページで詳しく紹介されていました。写真で見た印象よりも本当に小さくて可愛らしいんですよ~。
こちらは歴代の様々なアイテムから、資生堂にとって特別な色である「赤」のものを集めたコーナー。
手前にマジョマジョの懐かしい赤マスカラ、現在も現役なマジョロマンティカが並んでいたので撮らないわけにはいきませんでした。
アメブロの頃に書いていたような気がする、渋谷PARCOでのマジョリカマジョルカ10周年記念展についての話も、時間があればこちらにリライトして残しておきたいなぁ…。
特に印象に残った「香水」に関する展示
いくつかの小部屋に分かれた展示の内容を見ながら進んでいく中で、私の心をグッと掴んで離さなかったのが、資生堂の歴代の香水瓶がずらっと並んだコーナーでした。
写真に写っているのは、そのお部屋の中のほんの一画なのですが、まるでJr.マンションのように*3様々な色や形の香水瓶たちが並んでいます。
小部屋にはそれぞれアイテム名とリリース年が書かれていて、中身が入っているものもあれば、そうでもないものも。
実際に香りを試すことはできないものの、お花の名前が付いているものなどはその種類から系統を何となくイメージしてみたり。
特に気に入ったのが、こちらの「ローズロワイヤル パルファム」の瓶。
照明と見る角度の絶妙な位置関係によって、オパールのような遊色が見られるのがツボすぎる~!
しかも香調を後から調べてみたところ、トップノートがホワイトマグノリアにベルガモット、ブルガリアンローズとか自分好みそう。
あまり甘さが際立つものを含んでいる感じでもなさそうなので、どこかで機会があれば残量僅かなものでもお迎えしてみようかなぁと考えているところです。
資生堂の今と昔
先日、マジョマジョのイベントに参加するために初めて足を運んできた、みなとみらいのS/Parkもなかなか興味深かった*4ですが、過去から現在までを辿って行く展示内容には非常に興味深い内容のものが多くありました。
ブランドの起源である「資生堂薬局」の中に、日本で初めて設置されたソーダファウンテンを再現したもの。
創業者の福原有信氏がアメリカのドラッグストアでその姿を見たことがきっかけだったという、ソーダファウンテンの設置。
今回の企画では化粧品そのものだけではなく、企業としての歴史や時代におけるメイクの流行の移り変わり、歴代広告のコピーやグラフィックなど、長い時間をかけて築き上げられたものを短い時間で体感できる、そんな展示だったと感じました。
時間外だったのでパフォーマンスは見られなかったけど、資生堂のリップスティックを画材として、ロボ?が自動でイラストを描く…みたいなインスタレーションもあったり。
物販で購入したもの
PARCOのマジョマジョ展では死ぬほどグッズを購入していた私ですが、今回はそれほどツボなデザインのものがあったわけではないので食指は動かず…のはずでした。
が、図録には撮影禁止コーナーでの展示だったセルジュ・ルタンスの超数量限定の香水瓶がしっかり掲載されているということで、そのページを見返すためのだけに買っちゃいました~。
先にレポしようと思っていた、Bunkamuraのミュシャ展でチケット代以外に1円も使わなかったので、その分を考えたら良しとしよう!
展覧会の後はパンの催事で出展していた北海道・奥芝商店のカレーパンで幸せになり、大満足で帰路についた土曜日でした。
日本橋髙島屋での資生堂の展覧会は終わってしまいましたが、カレーパンは2019/10/1まで出店しているようなので、気になる方はお早めに~。
ということで、何故か最後は食ネタで終わってしまった、芸術(と食欲)の秋を感じた展示のレポートでした。