榮太樓總本舗の日本橋本店でお団子を食べた後、三越方面に向かって移動している途中で目に入ったのが、奈良まほろば館の店頭に出ていた「柿氷」の看板。
当初は福島県のアンテナショップに向かうつもりでいたのですが、家を出た当初の見込みよりも気温が高く、冷たいものが食べたい気分になっていたので、より移動距離の少ないこちらで氷休憩することにしました。
館内の様子
何度か前を通ったことはあったものの、館内に入るのは初めて。アンテナショップによっては物販が1階、飲食フロアは2階というところもあるので、まずはかき氷の販売場所を確認。
すると、入ってすぐに奥の方に「氷」の旗を発見!特設の氷ブースにいたスタッフさんに尋ねてみたところ、物販エリアのレジで「柿氷」のお代を支払いをしてチケットを貰ってきてね、とのことでした。ちなみに柿氷の他に棒に刺したメロンも売っているようです。
氷ブースの近くには奈良県に関する映像が流れているTVの回りに、テーブルと椅子がいくつか設置されていました。テーブルは木材で作られたものと会議室にあるようなものなど色々でしたが、椅子は共通して丸太で作られた重量感のあるものでした。一方で荷物を置いたりするには小さい椅子だったので、買い物後などで荷物がある場合にはバッグハンガーがあると安心かなと思います。
富有柿を贅沢に使った「柿氷」
しばらくすると、私の注文した柿氷が出来上がったのでスタッフさんからお声掛けが。すぐ近くだし、なるべく早く受け取って写真を撮って、溶けないうちに食べ始めたかったので、自分でブースまで受け取りにいきました。スプーンも個包装のものが立ててある入れ物から、受け取りのタイミングに自分で取りました。
仕上げの練乳をかけるかどうかは、提供の直前に確認して下さいました。柿と練乳を合わせたことはなかったですが、食べる前から絶対に美味しいと分かっていたので迷わずかけてもらいました。
ササッと撮影して、早速の実食。熟した富有柿のとろ~んとした口当たりが、もう一口目からたまりません!練乳はかけてもらいましたが、後から聞いた話では柿ピューレには加糖していない、素材そのものが持つ甘さとのこと。果物の自然な甘さなので飽きずに食べ進められるし、人工的な味が得意じゃない人にもおすすめできます。
ミニトマトが入っているような四角いプラ容器に入っているのですが、これがなかなか崩れにくくて食べやすい!てっぺんのとんがり部分から食べ進めていきましたが、最後まで崩壊せず安定していたように思います。
奈良ならではのアクセント「吉野葛」の登場
そんな幸せな富有柿の美味しさを味わっていると、柿氷の中腹あたりで何やら透明なものの姿が見えてきました。そう、実は店頭で見つけたポスターにもさりげなく書かれていますが、この柿氷には吉野葛を使った葛餅がアクセントとして入っているのです!
中央付近の空洞になっているようにも見えるあたりです。パッと見では氷との境目が分かりにくいのですが、スプーンですくうとその姿が現れます。
東京の人間にとっての「くずもち」といえば、船橋屋の「元祖くず餅」がまず最初に浮かぶかと思います。同居している下町生まれな母方の祖母も大好きで、小さい頃に何度も一緒に食べたことがあるのですが、あの独特の風味が私は苦手で…。
しかし、吉野葛から作られた「葛餅」であれば、話は別。つるんとした食感とのど越しは、ゼリーともナタデココともタピオカとも違う清涼感で暑い季節にぴったり。今までに食べたことのあるかき氷で、葛餅をアクセントに用いるという発想のものには出会ったことがなかったけど、冷えてカチカチになるわけでもなく、時間の経過と共に水分が出てべちゃべちゃになったりもせず、すごく良いアイデアなのでは?
日本各地のかき氷との思い出
今年最初のかき氷は7月に食べていたのですが、まだ紹介できていないので、過去記事から記憶に残る氷たちを振り返ってみたいと思います。JGC修行の時に地方のお店に色々とチャレンジできたのが、やはり印象に残ってますね。
今年はかき氷のハイシーズンにどこかに遠征することもないので、実のところは今まであまり利用してなかった、都内のかき氷を探求してみようかなと思いました。ベタな有名店よりも、まずは日本橋や銀座界隈のアンテナショップ巡りからかな…。