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世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

完璧な続編になると思われた『半妖の夜叉姫』が思わぬ方向に動いた理由の考察

アニメ『犬夜叉』シリーズのスタッフが再集結し、殺生丸の2人の娘たちを中心に描かれる完全新作として、『半妖の夜叉姫』の製作が決定したというニュースに、私はとてつもない期待を抱いていました。アニメの『犬夜叉』が大好きな1人として。

元々、最初のテレビアニメ版は連載が続いている中で放送が始まったため、途中で原作に追いついてしまい、オリジナルストーリーによる引き伸ばしなどが行われたが、色々と気になることを残しつつも放送が終了。

その後、原作が完結したことを経て『犬夜叉 完結編』が製作され、TVアニメシリーズも原作に則った内容で完走。私は原作未読なので、完結編でどれくらい原作の描写がカットされてしまったのかを把握していませんが、最初のアニメシリーズが終わってから5年後になってしまってでも、あまりスポンサーの付かない深夜の放送枠でも、当初のシリーズのキャストやスタッフが再集結し、最後まで物語を描いてくれたことが、とても嬉しかったことを記憶しています。

近年のリメイクや続編に対する思い

ここ数年、90年代後半から2000年代のアニメ作品がリメイクされたり、続編の製作が行われたりということが、いくつも行われている。特に思い入れのあるセーラームーンやデジモンについては、オリジナルが好きすぎる・特定の個人が演じる声が印象的すぎるが故に、色々と思うところもありました。

月野うさぎ/セーラームーン以外が全員新たなキャストで歴代アニメをリメイクした『セーラームーンCrystal』のシリーズは、ムーンはオリジナルの三石琴乃さんなのに、相手役のタキシード仮面様が古谷徹さんではないというのが受け入れらなかったので、アニメ本編は全くの未見。

高校生になった「選ばれし子どもたち」を描いた『デジモンアドベンチャー tri.』のシリーズは、「子どもたち」のキャストが総入れ替えになるものの、「パートナーデジモンたち」は無印と同じキャスティングなのと、リメイクではなく新作ということで第1章から第6章まで完走。現在、フジテレビで放送中のリメイク版も見ています。感想を書く手が途中で止まってしまってはいますが。

デジモンの続編やリメイクに関しては「一部キャストが続投して新たに製作された別物」として、受け入れる覚悟をしなければならない理由がありました。それは無印において主要なポジションを担っていた方々が、すでに他界されているということ。

小学生だった選ばれし子どもたちが高校生になった、そんな作中での時の流れも手伝って*1、tri.は作品を重ねる毎に「成長したキャラクターの声」として受け入れられるようになっていました。ストーリーについては、まぁあれこれ気になりましたけど。

このように、オリジナル版から時間が経てば経つほど、様々な理由で当時のキャストやスタッフが集まることが難しいという現実を思い知ってきた、平成生まれのヲタク。そんな時代の中で発表されたのが、「殺生丸の娘たち」という『犬夜叉』シリーズよりも後の時系列を新作が製作されるという、冒頭にリンクを貼ったニュースでした。

『半妖の夜叉姫』への期待値が高かった理由

すでにここまでも、私の個人的な好みや思い入れに基いて好き勝手に表現していますが、これ以降は更にその要素が濃くなります。タイプが合わないと感じられた場合にはUターン*2していただけると幸いです。

そういうわけで、オリジナルへの気持ちが強いヲタクほど、リメイクや続編でキャストやスタッフが変わったことによる、既存作品の世界観に歪みが生じてしまうことに対しての反応は敏感になりがちです。しかし、夜叉姫は公式自らが「アニメ犬夜叉シリーズのスタッフが再集結し、高橋留美子先生もメインキャラクターデザインで参加!」ということを強く打ち出していました。

音楽も引き続き和田薫さん、製作も引き続きサンライズさん。公式PVで動くキャラクターを見ても、アクションの描き方やキャラクターデザインなど、TVアニメ「犬夜叉」シリーズとのつながりを感じさせる安心感がありました。

10月からの放送開始に向けて、渋谷PARCOでは「犬夜叉茶屋」というコラボカフェも開催中。このタイミングでの開催は、予てからの犬夜叉ファンに『半妖の夜叉姫』という続編をPRしながらも、放送当時にはなかった試みを楽しんでほしいという上での試みなとして、受け止めています。

実際、私自身も現在進行形でNETFLIXにて『犬夜叉 完結編』をおさらいしている真っ最中なので、グッズ購入だけという形ではあったが足を運んできました。カフェエリアは利用していないものの、会場内で犬夜叉シリーズのOP・EDテーマや本編の映像が流れている様子が場外の記念撮影エリアから確認することができ、20年も前にスタートした(!)TVアニメシリーズのことを、こうやって思い出すことができる空間があるっていいなぁと思いながらグッズ課金もして。

このように『犬夜叉』シリーズのキャストさんや関係者さんたちがカフェに足を運んでいたり、『夜叉姫』のアカウントで犬夜叉シリーズのお気に入りの回を振り返る配信などをキャストさんも交えて行っている様子から、「オリジナルのキャストや制作陣はそのままに、また犬夜叉の世界観が帰ってくるんだな~」と勝手に期待が膨らみまくっていました。

だからこそ、今日の公式からのアナウンス*3された、オープニングテーマを担当するアーティスト発表には度肝を抜かれたし、衝撃があまりに大きすぎたのです…。

『半妖の夜叉姫』のオープニング楽曲とエンディング楽曲はエイベックスのアーティストではないのか…と。

『犬夜叉』とエイベックス

TVシリーズを見ていた方には、詳しく説明する必要もないかと思いますが、月曜19時から放送されていた時も、深夜帯での完結編が放送されていた時も、劇場版でも、オープニング曲やエンディング曲はエイベックス所属のアーティストが担当していました。

こういったアーティストによるアニメ主題歌の歌唱、同じ時間帯の名探偵コナンではすでに行われていましたが、犬夜叉では期が変わる毎に担当するアーティストも変わり、また既に音楽チャートを賑わせている、普段アニメを見ない人でも知っているような方々が起用されたのがとても斬新でした。

時には劇中の挿入歌として、タキ翼のデビュー曲『卒業~さよならは明日のために~』が使われたり、TVシリーズでのEDだったDearestのオーケストラアレンジが、完結編の非常に印象的なシーンのBGMとして使われたりと、作品本編との関連性も深いものでした。ずっと聞いていたOPやEDが劇中で流れるの、ヲタクは大好きですからね。

だからこそ、それだけ強い関係性で結ばれていた『犬夜叉』と「エイベックス」が、今回の『半妖の夜叉姫』では一緒にお仕事をしないことが、とてつもなく衝撃で。過去に主題歌を担当したアーティストが再び!みたいなエモ案件は起こらないことが確定だし、犬夜叉から継続して登場するキャラの登場時にはおなじみのBGMが!みたいなことがあるのかどうか、レーベルが変わったことによって実現できなくなった演出があったりしたら…。

放送開始前から余計なことを考えていても仕方がないのですが、犬夜叉の*4音楽=エイベックスという図式が崩壊するなんてこと、今の今まで考えたことがなかったので、とにかく混乱しています。ヲタクの心理を分かりすぎているエイベックスだったら、過去曲を再利用したり、以前の担当アーティストの後続を担うアーティストを起用したりとか、すると思ってたんだよ…*5。そして崩れ落ちる各方面を想像していたんだよ…。

『半妖の夜叉姫』がエイベックスではない理由の考察

ここまで完璧にオリジナルの熱量を引き継いでおきながら、どうしてエイベックスのアーティストによるOP/EDという「お約束」が崩れてしまったのか。この気持ちをどうにか納得させるために、私が導き出したとても厨二な答えはこれです。

自らの意思に関わらず、生まれた時から「半妖」という烙印を背負って生きてきた犬夜叉の気持ちを、初代TVシリーズからの視聴者に身を持って感じさせるため

父親が本妻(と言っていいのか?)である殺生丸の母とは別に、人間の女性と結ばれたがために生まれたのが、半妖の犬夜叉。つまり、父親が人間を相手にすることがなく、犬妖怪である本妻との間にもう1人の子が生まれていれば、殺生丸と犬夜叉があのような異母兄弟として険悪な関係になる未来も訪れなかったはず。

つまり、親の代=犬夜叉TVシリーズの個性を丸々そのまま引き継ぐのではなく、あえて子どもたちの世代=半妖の夜叉姫が乗り越えるべきハンディキャップとして、「エイベックスの音楽」という名の妖力を奪ったのだ、と。

うん、書いてても実に厨二な考えですね。そんな厨二なことを考えながら記事を書いていたら、もっと決定的な要素を見つけてしまいました。それなら致し方ないか…と思えてしまうくらいの、決定的なやつを。

調べていく中で発覚したこと

この記事を書くにあたって、テレビでの放送しか見ていなかった私は色々なことを調べてみました。その中で見つけた、これ以上ない「夜叉姫の担当レーベルがエイベックスではなくソニーミュージック」である理由はこれです。

犬夜叉 完結編 (1)【通常版】 [DVD]

犬夜叉 完結編 (1)【通常版】 [DVD]

  • 発売日: 2009/12/23
  • メディア: DVD
 

『犬夜叉 完結編』のDVD、なんと発売元がアニプレックス!!!!なのです!!!!!

いや、めちゃくちゃ迂闊でした。だって番組の公式サイトを見てもトップページにアニプレックスのバナーとかも全然ないし。なので、このDVDの特設サイトに辿り着いてようやく、「もしかしたら今回はそういう経緯でソニーなの?」と思えるようになってきました。

なんでそんなにシンプルなことで納得したのかって?それはアニプレックスがソニー・ミュージック・エンタテイメントの子会社だからです。オリジナルのアニメシリーズはDVDもエイベックスだったので、どういう経緯で完結編がアニプレックスからのリリースになったのか、という部分までは分かりません。それでも、土曜17時からの枠を「ソニーが持ってるから」という説よりは、何となく経緯が見える気がしたのが、この要素でした。

エイベじゃないの寂しいけど、気持ちは着地した

CHANGE THE WORLDが大好きだったのと、V6の記念イヤーなので正直めちゃくちゃ期待していた部分があったんですが、発表*6された段階では全く理解できなかった今回のレーベル交代劇を、割と腑に落ちるところまで落とし込めたので、とりあえず気持ちは落ち着きました。

初代のTVシリーズからのファンとして色々と思うところがあるように、原作ファンの方には原作ファンの、新旧のテーマソング担当アーティストの方々もそれぞれが違った思いを抱いていることと思います。今はまだ肝心の本編が始まる前なので、蓋を開けてみないことには、どんな世界観で描かれる物語なのか、詳しいことは分かりません。

第26話 明日へ

第26話 明日へ

  • 発売日: 2016/10/01
  • メディア: Prime Video
 

今、私にできるのはおさらいしている真っ最中の『犬夜叉 完結編』を『半妖の夜叉姫』がスタートする10/3(土)までに最終回まで見ること。そして、犬夜叉のキャラクターの中でも最も好きなキャラクター、弥勒を演じていた辻谷耕史さんの声が二度と聞けないこと*7が、新作の中でどのように描かれても受け入れられるように覚悟しておくことぐらいです。

今回の件を調べてみて、自分の中では「モヤっとしていたもの」をかなり晴らすことができたので、同じように「何でだろう?」と疑問を抱いた方の元に一つの説として届いてくれたらいいなと思います。夜叉姫の放送開始、楽しみにしています!

*1:女性声優さんの少年声から男性声優さんの声になった役に関しては最後まで慣れなかったけど

*2:もはやネット界の死語

*3:で初めて知るはずだったのに、アーティストのSNSに匂わせ投稿があったことで、数日前からモヤモヤしており、このタイミングで記事を公開するくらいには思うことが積み重なっていた

*4:サントラ以外の

*5:V6→Snow Manとか、浜崎あゆみ→安斉かれんとか

*6:というか匂わせ

*7:2018年10月17日に脳梗塞のため急逝