imagical pleajous

世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

おジャ魔女を通った全ての大人は『魔女見習いをさがして』を見たほうが良い

今週のお題「最近見た映画」

先日、Tジョイ系列の全国の映画館で開催された『魔女見習いをさがして』の一般向け最速試写会に行ってきました。昨年の東京国際映画祭のスペシャルステージで作品の詳細が発表されてから、公開延期となったことで約1年、ずっとこの日が来るのを待っていました。

結論から言おう。というか記事の件名がすでに結論なんですが。おジャ魔女どれみを通った全ての大人が、今作を見るべき。試写会に一緒に同行してくれたお友達も同じ意見でしたし、会場を出る際に周囲からも同じような声が聞こえていました。『魔女見習いをさがして』はそんな作品です。

『魔女見習いをさがして』とは

作品の公式ページには、このような内容で作品についての説明が書かれています。

待望の新作に向けて、オリジナルスタッフの佐藤順一監督や脚本の栗山緑、総作画監督の馬越嘉彦らが再集結。
さらに鎌谷悠監督など新進気鋭のクリエイターが加わった制作陣が描くのは、大人のための新たな“魔法”の物語。「おジャ魔女どれみ」シリーズは、心躍らせる“魔法”の世界だけではなく、子供たちの悩みに寄り添った人間ドラマを丁寧に描いてきました。

本作は“笑える”“泣ける”そして“一歩前に進む力をくれる”シリーズの魅力をそのままに、大人になった今だからこそ気づく、“魔女見習いたちが伝えてきた大切なこと”をまっすぐに語りかけてくれます。

かつて何かに夢中になったことがある人、大人になった今でもその「好きなこと」を追い続けている人、そしてそれを「誰かと分かち合える喜び」を知っている全ての人へ、“ドキドキワクワク”に満ち溢れた「おジャ魔女どれみ」の新作をお届けします。

今作で重要なのは「大人のための新たな"魔法"の物語」というところ。元々、日曜朝の子供向けアニメーションとして1999年から4年間にわたってテレビ放送されていた「おジャ魔女どれみ」シリーズ。当時のスタッフが再集結したというだけあって、キャラクターデザインや作中における演出等は、未就学児の児童にも分かりやすいような、キャッチーなものになっています。

『魔女見習いをさがして』ポスタービジュアル

そんな『おジャ魔女どれみ』のイメージからか、小学校低学年くらいのお子さんを連れて試写会に来ていた方も見かけたのですが、正直に言ってしまえば今作は「その世代」のお客さんのことをターゲットにはしていない、というのが率直な印象。つまり逆に言えば今作は「おジャ魔女どれみを見て育った時間がある世代」のために製作された新作映画と言っても過言ではないというのが、本編を見終えて最初に浮かんだ感想でした。

『魔女見習いを探して』の世界線

今作のメインキャラクターである、長瀬ソラ/吉月ミレ/川谷レイカの3人が暮らすのは、「おジャ魔女~」の世界で描かれていたような架空の街ではなく、現実世界の日本に存在する、名古屋/東京/尾道という実在の土地。彼女たちがそれぞれの思いを持って『おジャ魔女どれみ』のファンとして訪れた場所で偶然出会ったところから、この物語が歩みを始めます。


「おジャ魔女どれみ」20周年記念作品 映画『魔女見習いをさがして』特報

物語こそフィクションではありますが、そのストーリーが展開するのは私たちが生きている現実世界と同じ世界線。そのため土地勘のある人であれば、実際に作中に登場する景色がいかにリアルな世界として感じられる、そんな描写になっていると感じました。

多くは語らない、けど絶対に見てほしい

近年、自分が子供だった時に放送されていたアニメが15周年、20周年などの節目を迎えるにあたって、続編やリメイクなどで新作のアニメーションとして世に出される機会をあれこれ目にしてきました。

私が通ってきた作品の中で、パッと思いつくのが『美少女戦士セーラームーン』『デジモンアドベンチャー』『犬夜叉』の3作品。しかし、いずれもキャストが当時とは変わっていたり、キャラクターだけが生きていてストーリーは全くの別物だったり、キャラクターデザインがオリジナルとは違うタッチになっていたり、主題歌も新たな作品に合わせて作られたものだったりと、好きになった入口であるオリジナル作品の雰囲気をそのままに継承して製作されたものはほとんどありません。


カードキャプターさくら クリアカード編 プロローグ さくらとふたつのくま 公式PV


「カードキャプターさくら クリアカード編」第3弾公式 PV

記憶に新しいものだと、『カードキャプターさくら クリアカード編』のTVアニメくらいかなぁ。クリアカード編はめちゃくちゃ良い新作で続編でした。原作に追いついてしまったので、まだ消化不良なところでアニメが一旦止まってしまっているので、続きが気になるところではありますが。

そんな『カードキャプターさくら』の素晴らしい新作は、『続編』としてオリジナル作品に登場していたキャラクターたちのその後を描いていた作品でしたが、『魔女見習いをさがして』は、それとはまた違ったタイプの新作アニメーション。すなわち、ノベライズで発売された『おジャ魔女どれみ16』シリーズのような、どれみたちのその後のお話ではありません。

おジャ魔女どれみ16 (講談社ラノベ文庫)

おジャ魔女どれみ16 (講談社ラノベ文庫)

 

このシリーズも今作同様に当時のスタッフの方々が作り上げているので、ストーリーとして非常に面白い*1し、オリジナル作品の世界観はそのままに彼女たちが高校生になったら…ということで、展開としては『デジモンアドベンチャー』が『デジモンアドベンチャーtri.』になったみたいな感覚に近いです。

『おジャ魔女どれみ16』シリーズや『デジモンアドベンチャーtri.』シリーズ、『カードキャプターさくら クリアカード編』がオリジナル作品に登場するキャラクターたちの物語その後を描いた作品であるのに対して、『魔女見習いをさがして』で描かれているのはおジャ魔女どれみを見て大人になったキャラクターたちの物語、つまり映画館に足を運んでいる「私たち」がスクリーンの中で活躍しているような感覚で見ることができるのです。

劇場公開までの今後のスケジュール

私が把握するかぎりで、一般向けに最も早いタイミングで開催されたのが、今回参加させていただいたTジョイ系列の映画館で募集・開催された試写会。次の機会が、この週末に東京・大阪で開催されたムービーウォーカーで募集がかかっていた試写会*2、明日11月3日(祝)には2020年の東京国際映画祭にて、一部キャストや監督による登壇もある、特別先行上映会が催されます。

『魔女見習いをさがして』公開前に3回は見られることが確定してます

嬉しいことに、完全抽選だった明日の先行上映もチケットが当選しており、さらにはパパブブレのおジャ魔女コラボキャンディーを購入した人だけが応募できる試写会にも当選したので、11月13日(金)の公開日を迎える前にまだ2回も今作を観賞することができる予定です。

アニメーション映画だけど、感覚としては実写のフィクション作品を見ているような気持ちになれる作品なので、見るたびに違った見方で楽しめるんじゃないかなと思っています。とりあえず、初見時にはオープニングの段階でグッと来て涙目になってしまっていたので、次も思う存分に作品の世界に浸って、メインの3人と一緒に「魔女見習いをさがしている」気分を味わってこようと思います!

*1:ただし発売のタイミングを追い切れなくて途中で収集が止まってしまった…

*2:こちらも当選したのですが旅行と被っていたので、当選ハガキだけ大切にすることにしました