『ひとつ利口になりました！』のゴールデン枠での放送決定、おめでとうございます！
パイロット版の放送時に引き続き、MC：風間俊介とナレーター：津田健次郎という、遊戯王デュエルモンスターズシリーズにおける武藤遊戯と海馬瀬人のタッグという点が、その世代の人たちに注目されているみたいですね。
『ひとつ利口になりました!』8/25(火) MC風間俊介!! 上白石萌歌＆奈緒が感動! 宝石が市場価格の5分の1で買える秘境!?【TBS】
面白いなぁと思ったのが、その反応が風間俊介＝武藤遊戯ということを事前に知っていた感じと、「え？遊戯の声って風間俊介だったの？風間俊介ってあの風間俊介？」っていう感じで綺麗に分かれていたこと。そうですか、武藤遊戯＝風間俊介、まだそんなに浸透してないですか…。
そんな中、今夜の金曜ロードショーで放送されるのが、スタジオジブリの『コクリコ坂から』。この作品は遊戯王に続いて、風間俊介が声の出演をしているアニメーションです。今回は、かざぽんこと風間俊介氏がこれまでに演じた中でも、特にこの『コクリコ坂から』の水沼史郎という男子学生のキャラクターに魅了されている風間担が、思いの丈を語ります。
前回の放送から4年という月日
金曜ロードショーで『コクリコ坂から』が放送されるのは初めてではありません。初放送は2013年、前回の放送は4年前の2016年でした。かざぽん本人のお仕事を遡ると映画出演が多い年ではありましたが、レギュラーキャストとして出演したドラマは0本。
つまりバラエティ番組で色んな方面のヲタっぷりを発揮しているところや、2017年の『陸王』以降の連ドラレギュラー、また2018年10月からのZIPファミリー加入後から、風間俊介の存在を知った、またファンになったという方々にとっては、テレビ放送される『コクリコ坂から』で風間俊介の声を聞く、初めての機会が今回の放送ということになります。
『コクリコ坂から』のあらすじ
原作は「なかよし」に掲載された、高橋千鶴さんによる作画と佐山哲郎さんによる原作の少女漫画。私が買ったコミックスでは1冊で完結する話数でした。スタジオジブリによるアニメーション映画版は、企画・脚本は宮崎駿さん、監督は宮崎吾朗さん、プロデューサーは鈴木敏夫さんというのが主なスタッフです。
以下、金曜ロードショーの公式サイトではこのようにストーリーが紹介されています。
海から続く坂道の上に建つ“コクリコ荘”。早くに父を亡くし、留学中の母・良子（風吹ジュン）に代わってその下宿を切り盛りする高校生の海（長澤まさみ）は、ある日、新聞部部長の風間俊（岡田准一）と出会う。彼は、学園が取り壊しを決定した古いクラブハウス“カルチェラタン”を守るため、存続活動に没頭中。風間に憧れる妹の空（白石晴香）と共にカルチェラタンを訪れた海は、風間から新聞作りの手伝いを頼まれ、少しずつ彼との距離を縮めていく。 無鉄砲だが行動力のある風間と、親友で生徒会長の水沼（風間俊介）に影響を受けてカルチェラタン取り壊しを巡る討論会に出席した海は、校舎の大掃除を提案。
一方、コクリコ荘の住民で学園の卒業生の北斗（石田ゆり子）がコクリコ荘を去ることになり、北斗の発案でその送別会に風間と水沼を招待することに。風間に惹かれ始めていた海は、コクリコ荘を案内しながら彼に自らの生い立ちを告白。しかし、海の父とその親友が写った写真を見た風間は衝撃を受ける。 そんな中、女子学生と文化部の男子生徒がタッグを組んだカルチェラタンの大掃除がスタート！
北斗の人脈で存続支持を表明した有力OBの協力もあり校舎は見違えるようにキレイになっていくが、学園側はカルチェラタンの強制撤去を決定してしまう…!!そして、風間は何故か海に対してよそよそしい態度をとるようになっていて…!?
この作品内でちょっとややこしいのが、V6の岡田准一くんが演じるメインの男性キャラクターの役名が「風間 俊」という名前であるということ。放送中に「風間くん」で検索をかけると、役名のことを言っているのか中の人のことを言っているのか分からなくなるという現象が発生します。
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当の本人たちも役名と実際の名前のややこしさについては把握していて、円盤の特典映像として収録されている舞台挨拶の中でも、そのことについて触れているので、気になった方は是非。
「水沼史郎」とはどんな男か
そんな作中において、かざぽんが演じるのが「水沼史郎」という男子高校生。主人公の小松崎 海、そして風間 俊が通う港南学園の生徒会長という役どころです。主に学ランに眼鏡というビジュアルですが、作中では私服を見られるシーンもあります。なお、原作では長髪に眼鏡というスタイルだったのが、ジブリ版では爽やかな髪型にアレンジされています。
「コクリコ坂から」のLINEスタンプ、まさかの水沼史郎で９種類！しゃべるスタンプだったら完璧だった！(演じてるのは風間俊介さんです) 明日の金曜ロードショー放送中は実況でTLを荒らす気がしてるので、よろしくお願いします。 #水沼史郎 pic.twitter.com/opGVttLBlx
— にあぽん (@imagicaln) 2016年8月11日
原作と映画ではそれ以外にも異なる部分…というか映画の中では描かれなかっただけで、実は原作同様に映画での水沼も…と想像が膨らむエピソードが原作には含まれています。金ローを見て水沼にハマった方には、原作の水沼も併せて確認することをおすすめします。
私にとって唯一の「リアコ」枠
過去にこのブログでもかざぽんに関して色々と語ってはきましたが、Jr.時代から今の今まで彼本人をリアコ的な目で見たことはありません。が、彼が演じた役柄に対しては時にときめいたり、嫌悪感を抱いたりと、役がハマっていればいるほど、作品の世界観が現実的だろうと非現実的だろうと、そのキャラクターを一人の実在する人物として見てしまう節があります。
そんな私が唯一、これはリア恋せずにいられない…となったのが、他でもない『コクリコ坂から』の水沼史郎でした。実写じゃないんかーい！というツッコミをいただくかもしれませんが、まぁ最後まで聞いてくれ下さいな。
いや、水沼さんね、学ランに眼鏡というビジュアルも最高なんですけど、とても高校生とは思えないような大人な中身なんですよ。しかも同じ学校内の学生に対しても、それ以外に関わることになる大人に対しても。さらには女性に対する態度も非常にスマート、というと響きが良いですが、扱いが上手というか何というか…。でも、言葉遣いが丁寧なのでチャラついた感じにならないところがねぇ…好きです（大声）！
あらためて考えてみると、週に何本アニメを見ていたか数え切れなかった中学生時代、『ONE PIECE』ではMr.プリンスが、『犬夜叉』では弥勒様が、『NARUTO』ではカカシ先生が、『シャーマンキング』ではファウストが好きだっただけのことはある。つまるところ、私は女性を丁重に扱うタイプ2次元キャラが！好きなのだ！
なお、数ある水沼殿*1の名ゼリフはLINEスタンプにもなっていて、中でも「エスコートしよう」という台詞*2と、その時のアクションがとっっっっってもイケメンなので、お聞き＆お見逃しなきように。
その他にも2013年に「自分たちの理想に誇りを持った学生達のリーダーという、（レミゼにおける）アンジョルラスのような存在感」というツイートをしていて、作中におけるこのポジションも心を奪われた理由の一つだと考えています。岡幸二郎さんのおかげでアンジョルラスが大好きになった女なもんで…。
好きなジブリ男子ランキングに物申したい
そんな水沼史郎くんですが、初めて金曜ロードショーで『コクリコ坂から』が放送された2013年には、作品タイトルを抜いて「水沼」がホットワード1位を取るくらいに視聴者をざわつかせたほどの男。
※こちらの記事、とても良い内容ですが未見の方は本編を見た後にしておいたほうがいいです。
それなのに！どうして！好きなジブリ男子ランキングで彼の名前が上位に食い込んでこないのか！アシタカやハウルやパズー、天沢聖司のような主役もしくは準主役級キャラが人気なのは分かってます、分かってますよ。ハウルと耳すま、観たことないけど*3、めちゃくちゃ支持されてるって知ってますもの。
試しに「好きなジブリ男子ランキング」という検索ワードで1ページ目に出てきたページの中からピックアップしたものを、投票総数の多い順に並べてみたのですが、なんと「水沼史郎」が入っているランキング1つしかありません！
おそらく、このようなランキングを作成する際のアンケートで、用意された選択肢の中から上限を指定された上で好きなキャラクターを尋ねるような設問が作られていたのでしょう。そうでしょう。そうだと信じたい。そうだとしたら、次は『コクリコ坂から』より「水沼史郎」をノミネートしてほしい。実力を確かめたいんだ、私は。
ひゃっはー！ヤフオクで落とした #水沼史郎 生徒会長のフィルムブックマーカーたちが我が手に！諸君、時間だ。 #コクリコ坂
— にあぽん (@imagicaln) 2013年4月27日
http://t.co/RZxv4wz3Hy
ただ、「♯水沼史郎」のハッシュタグで検索した時に出てくる最古の*4が2013年の自分というあたりで、やっぱりそもそもの知名度が？という気もしてはいるのですが…。
俳優：風間俊介の出演作として推薦する理由
ジャニーズ事務所において、かざぽんや斗真やハセジュンはCDデビューをせずに活動している、所謂「俳優班」の一員として括られていますが、ここ数年でかざぽんはドラマ以外のジャンルでテレビに出演する機会がぐんと増えました。
となると『ZIP!』の月曜レギュラーや、ディズニー好きの界隈においては生半可ではないガチヲタっぷりから存在を知ったという方の中には、彼の俳優としての仕事を見たことがないという方がいても、おかしくはありません。
過去に出演した舞台作品やドラマ、映画で円盤化しているものはいくつもありますが、その中でも特に私が「風間俊介」という俳優に興味を持った方におすすめしたいのが、他でもない、この『コクリコ坂から』という作品なのです。
ここまでの流れからしたら「そりゃ、自分好みのキャラが出てたら推したくなるだろ」と思われるかもしれないのですが、この作品をおすすめするのには単に水沼史郎という登場人物が好きだからというだけではありません。私なりに考えた、いくつかの理由があります。
- 91分で完結する物語である
- 声だけで役柄を描く表現力を感じられる
- 出すぎず、出なさすぎずのバランスが良い役柄を担当している
- 鑑賞後に悲しい気持ちにさせない
- 実在する地域を舞台としたリアリティのある世界観
- ソロ歌唱が聴ける
声優としての代表作である遊戯王はTVシリーズが4年半分あります。初回から最終回までの話数は実に224話。年を重ねるうちに変遷していく演技の質を感じられやすい作品ではありますが、とにかく長い。そして時にはあまり登場しない回もあり、安易におすすめできません。ツッコミどころも多くて面白いですし、ネトフリにもあるんで見やすいですが、とにかく話数が尋常じゃない。
同様にレギュラーキャストとして出演したドラマも、同様に軽い気持ちで見てもらうには時間がかかりすぎます。だからといって、ゲスト出演のドラマでは登場シーンが限定的で、シリーズのうちの1話だけの場合は連ドラとして消化不良な部分が残ることもあります。
また2018年までに出演した映像作品における「前科」を詳しく掘り下げて下さった方がいらっしゃる*5くらいにはゲスト出演して罪を犯しがちなので、誰かが不幸な思いをする展開になる作品も少なくありません。
もちろん、そういった翳のある役柄だからこそ俳優：風間俊介の表現が光る作品も多数あります。ですが、まだあまり「演じるお仕事をしている風間俊介」になじみがない段階の方に気軽に見てもらうことを考えると…。
アニメーションのキャラクターを演じる場合、本人の表情や体の動きなどで人物像を描くことができないからこそ、『これがあの風間俊介なの？？』と情報番組やバラエティ番組に出ている時と、俳優モードとのギャップに驚いていただける作品なのではないか。ここまでが私が「推したい出演作品」に『コクリコ坂から』を挙げる理由です。
金曜日の夜ですのでリアタイできない方もいらっしゃると思いますので、その場合は録画でも大丈夫です。風間俊介MCと津田健次郎ナレーションでアガった遊戯王DM世代の方、RIDE ON TIMEのナレーションや各種バラエティ番組、ドラマ共演などで若手ジャニーズとの絡みで名前はよく見るなぁと思っている方、ZIP!で一部の人にしかついてこれないプレゼンやったりしてるけど、この人の本業って何やってるの？と思っている方、そして近年の相次ぐドラマ出演や各方面の露出から「風間俊介」という人に興味を抱いているという方、是非とも『コクリコ坂から』をご覧ください。その中で「水沼史郎」という役名が少しでも記憶に残る存在になったら、とても嬉しいです。
ちなみに音楽は「FNS音楽祭」や「LOVELOVEあいしてる」など、フジテレビの各種音楽番組でもおなじみの武部聡志さんが手掛けています。Amazon musicにも対応しているようですので、楽曲が気に入りましたらこちらもじっくり耳を傾けていただくのもおすすめです。
