街の空気を吸いに
さて、一通りの荷ほどきが終わり少し落ち着いたこともあり、早速この拠点の近辺を散策してみることにした。
知らない土地ではあるが、文明の利器iPhoneとGoogleマップのおかげで初めて訪れる場所でもどうにかなるだろうという強い気持ちを持てる。
水辺のある街
まずはイェールタウンの駅まで歩き、そこからは気持ちの赴くままに気になる方へと散策することにした。
我々の拠点となるコンドミニアムは少し坂を登った先にあるのだが、その坂を下れるだけ下ってみると、突然マリーナが見えてきた。
すでに日が落ちているため、かなりの暗さで実際の様子が分かりにくい写真で恐縮ではあるが、高層住宅が立ちならんでいるようば場所のすぐ目の前に数多くの船が集まる場所があるというのは非常に新鮮な光景だった。
この写真に写っている建物沿いの道をひたすら歩いていくと、道路の下の空間を利用したバスケットコートをはじめとした日本での日常生活ではまず目にしないであろう景色が目の前に現れた。
右手側に見える光り輝く球体のようなものが非常に気になる…。
まるでこの旅行の1か月前にフロリダはオーランドのエプコットで目にしたスペースシップ・アースのような物体に引き寄せられるかのように、この目標物を目指して歩みを進めていくことにした。
光の誘惑
整備された道なりに歩いてはいたのが、気になる球体の近くに向かうためのルートではないらしく近く見えてきてはいるものの、少しずつその足元に立つことは難しそうな気がしてくる。
そんな中、ふと高級そうな住宅が連なっている隙間からひときわ強い光が飛び込んできた。
これほどまでに主張の強い光を放つ存在が落ち着いた住宅が並ぶエリアのすぐ近くになるなんて…一体あの光は何のためのものなのだ?という冒険心に駆られ、私たちは目標物をこちらの建物に再設定して歩みを進める。
目を奪う建造物たち
強い光に魅せられというと、まるで蛍光灯に集まる虫たちのようだが初めて訪れた地でこれだけの存在感を放つものを無視することはできなかった。
気になる目標物の正体
思わず近くまで歩みを進めたこの建物の正体、 それはBCプレイス・スタジアムというドーム型の屋内競技場だった。
どうやら地元のフットボールチームのホームスタジアムとのことだが、試合会場として以外にコンサートの会場として使われることもあるのだという。
この日、実際にどんな催し物が行われていたのかは定かではないがライティングは固定ではなくランダムに光を放っていた。
おそらく、会場内では何かしらのイベントが行われていたのだろう。
ちょい住みしている家からこの場所まで、それなりに歩いていた実感があったので、ここまで来た道を引き返しながら、途中まで目標物としていた建物をあらためて撮影してみた。
近くで見てみると球体の下にガラス張りの建物のようなものが見えている。
一体あれは何なのかと気になってしまったため、ここで最終手段のGoogleマップを開く。 すると、すぐに現在地とお目当ての建物の名称が表示された。文明の利器はすごい。
ということで、これはサイエンスワールドという科学博物館とのことだ。
解説をたどると、バンクーバーで万国博覧会が開かれた際のエキスポ・センターを活用した施設で、評価は…世代によって意見が割れるようだ。
落ち着いた住宅街から少し歩いたところに、このように様々な施設が立ち並んでおりこの街の多様性のようなものを感じた散策となった。
写真撮影ができなかったため記録には残していないが近くにはカジノ施設もあり大勢の人々がスロットやルーレットなどに興じている空気を体感したのも今思えばこの日だったような気がしなくもない。
この後は数日分の食料を「我が家」の冷蔵庫に納めるため、スーパーへと立ち寄る。