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世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

東京ステーションギャラリー「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展

通勤時に毎日通っているものの、これまで利用したことがなかった東京ステーションギャラリー。昨年12月から今年3月まで、ハリー・ポッター好きとしては外せない企画展が開催されているので、2022年最初の営業日に行ってきました!

東京ステーションギャラリー「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展 ポスター

原作そのものに関する展示内容はもちろんのこと、私たちが生きる現実世界の中で「魔法」に関する事象として実在している書物や資料などに触れることで、映画や原作をあらためて振り返りたくなる、そんな知的好奇心をくすぐる展覧会でした。

展示の概要と私の思う対象年齢

この企画展は大英図書館が2017年に企画・開催した展覧会"Harry Potter : A History of Magic"の国際巡回展で、2018年のニューヨークに続いての日本開催で、東京会場の前に兵庫会場でも開催されていました。大英図書館による大規模な展覧会が日本に巡回するのは今回が初めてとのこと。

原作者、J.K.ローリングの直筆原稿やスケッチなど、日本初公開の資料も多く、今や世界的に有名となったハリー・ポッターシリーズが出版されるまでの時代のものなど、これまでの歴史を感じる貴重なものがいくつもありました。冒頭部分の展示は、ウォルト・ディズニー・ファミリーミュージアムにおける、ミッキーマウス誕生以前のウォルトの歩みを追うエリアに近い印象を受けたなぁ。

なお、「ハリー・ポッター」の作品にて描かれている範囲だけがテーマではなく、世界各国に伝わる魔法や呪文などに関する資料を、作品の世界観にちなんだ全10章に分類して展示しているので、かつてのマグルたちには「魔法」というものが、どのようものに見えていたのか、フィクションではなく実際の歴史と共に知ることができるので、内容はそれなりに大人向けです。

アカデミックな要素の方が全体の割合としては多いのと、後半の「魔法生物飼育学」のエリアでは、ちょっと不気味な標本の展示があったりもするので、小学校高学年=ホグワーツの入学資格を得る11歳になっているぐらいが推奨される対象年齢かなぁ~と勝手に思っています。

展示の構成

先述していますが、各エリアはホグワーツ魔法魔術学校における授業科目に沿って分けられています。全10章の構成は下記のとおり。

東京ステーションギャラリー「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展 ポスター

  • 第1章:The Journey(旅)
  • 第2章:Potions(魔法薬学)
  • 第3章:Alchemy(錬金術)
  • 第4章:Herbology(薬草学)
  • 第5章:Charms(呪文学)
  • 第6章:Astronomy(天文学)
  • 第7章:Divination(占い学)
  • 第8章:Defence Against the Dark Arts(闇の魔術に対する防衛術)
  • 第9章:Care of Magical Creatures(魔法生物飼育学)
  • 第10章:Past, Present, Future(過去、現在、未来)

展示内容そのものも興味深いのですが、ジャンルによって区切られている展示エリアのどの内容に強く興味を抱くかによって、自分がもしホグワーツの生徒だったら、やっぱりこの分野が好きになるのかな~なんてことを考えるのも楽しかったです。ちなみに私が打ち込めそうだなぁと思ったのは錬金術、呪文学、天文学でした!

印象に残った展示物

本当に沢山の展示物があるのですが、その中でも特に印象に残ったのは「セブルス・スネイプの肖像画」「透明マント」「ベゾアール石が入った金線細工の容器」でした。

ホグワーツの教員陣の肖像画をはじめ、この展覧会ではブルームズベリー社から出版されたイラスト版『ハリー・ポッター』を描いているジム・ケイの作品を多数見ることができます。というかこのリンク先、辿っていくと今回の展覧会の内容がかなり見られますね!会場に足を運ぶことができない世界中のファンが楽しむことができるチャンスがあるの、とても素晴らしいと思います。

館内の構成と入場方法について

この展覧会は入場時間指定の事前予約制で、ローチケで30分毎に区切られた入場時間ごとにチケットが販売されています。2月分のチケット発売が1/15(土)10:00~、3月分のチケット発売が2/12(土)10:00~となっています。お目当ての日付がある場合は予めカレンダーに予定を立てておきましょう!

購入したのは13:30~の入場時間のチケットだったのですが、整理番号で入場順が決まっているようなシステムではないので、先着順で会場に入っていくことになります。発券したチケットの券面を確認すると、記載されている時刻ぴったりに集合する必要があるわけではないと記載されていたので、私はあえて13:50くらいに到着するスケジュールに。

すると、次の14:00から入場できるチケットを持った人たちが列を作っているものの、13:30から入場できるチケットを持っている人は誰も待っていないため、待ち時間0秒であっという間に館内へ入ることができました。これはありがたい。1階にコインロッカーがあり、退館時にそこから出てきた方もいるので使えるのだとは思いますが、入場の際には特にその存在や写真撮影可否についての説明などもなく、淡々とチケットをもぎられてエレベーターで3階の展示エリアへと運ばれていきました。(展示品の写真撮影は禁止です)

3階の展示を見た後は駅舎の塔部分を螺旋階段で下って2階の展示エリアへ。エレベーターもありますが、この階段の重厚な雰囲気がハリー・ポッターの世界を体験しているかのように錯覚させてくれる要素でもあり、企画展の内容にとてもマッチしていました。

東京ステーションギャラリー 階段吹き抜けのシャンデリア

螺旋階段の吹き抜け部分にあったシャンデリアが素敵すぎ&展示エリアではなかったので撮影させていただきました。日中で自然光が外から入ってきていることもあって、より雰囲気の良さを感じられた気がします。

展示エリアを出ると、丸の内北口改札上の吹き抜け部分に出てきます。ここには写真撮影が可能な東京駅の歴史に関する展示物や今回の企画展の大きなポスター、また出口を兼ねているミュージアムショップがあります。

東京駅の歴史に関する展示物

お正月だし、十二支のレリーフは撮っちゃうよね。

ミュージアムショップでは図録とティーカップ占いができるティーバッグセットのみ購入。ミナリマのアイテムなども豊富に揃っていますが、クリスマスの時期に丸ビルで開催されていたポップアップストアでお腹いっぱいになってるので、今回は展覧会に関するものだけ。

ハリー・ポッターの世界を現実世界の歴史的資料と共に噛みしめることができて、とても満足度の高い展示内容でした!金曜日と土曜日は通常より少し長めの20時まで開館しているので、仕事が落ち着いてきた2月か3月の静かそうな金曜夜を狙って、再び足を運んでみるのもありかなぁと思っています。

東京ステーションギャラリー「ハリー・ポッターと魔法の歴史」展 フォトロケーション

以上、初めての東京ステーションギャラリーを大好きな作品に関する展示で思う存分に満喫してきた、年明け早々のアート鑑賞についてのお話でした。