2023年8月9日（水）～21日（月）の期間に日本橋三越本店の７階催事場で開催されている「Disney100 THE MARKET in 日本橋三越本店」に行ってきました。
銀座三越でのDisney100イベント開催時に足を運ばなかったため、そちらとの比較ができないのですが、公式サイトで紹介されている以上に数多くのアイテムが店頭に並んでおり、フロアを巡るだけでもかなり見応えがありました。日本橋三越という会場の特性上か、アート作品や純金、ジュエリー系アイテムについても、かなり種類豊富に並んでいた印象です。
そんな催事において、私が最も注目すべきと感じたのはオリエンタルランドやウォルト・ディズニージャパンが主催した過去の展示系企画で見たことのない、日本橋三越だからこそ用意できたと思われる、とある貴重な資料の数々でした。
日本で初めての「ディズニーランド」
1983年に開園した東京ディズニーランド。カリフォルニア州アナハイムのディズニーランド、フロリダ州オーランドのマジックキングダム（＋エプコット）に続き、世界で３つ目のディズニーリゾートになるわけですが、アメリカに本社を持つウォルト・ディズニーカンパニー側からすれば、国外にディズニーのテーマパークを「輸出」する先となったのが、この日本という国だったわけです。
そんな日本にディズニーランドの誘致が決まる以前、1957年の春に日本橋三越の屋上で『こどもの夢の国 楽しいディズニーランド』という催しが開催されました。実は今回のDisney100 THE MARKETの一画では、当時の写真やポスター、敷地内の構想を描いた図などが展示されているのです！
このような催しが行われたということはTDRの歴史を語る上では欠かせない事項で、Dヲタ*1であれば知っている人も少なくはなく、テレビ番組で多少の映像が紹介されることもなくはないのですが、この件に関して当時の様子を知ることができる資料がこれだけ集められている場が、今後も設けられる機会というのは非常に少ない可能性があるため、今回この記事を書くに至りました。
メモリアルイヤーが重なっている2023年
Disney＝Walt Disney Companyにとっての2023年は100周年の記念すべき年ですが、三越にとっては創業350周年（！）という長く歩んできた歴史における、大きな節目の年でもあります。10年単位で35回目、50年単位で7回目の周年って、とんでもないですよね…。
創業以降、そのような長い歴史を持った日本橋三越が催事の会場となり、大人も子供も来場しやすいお盆休みの期間を含んだタイミングでの開催ということもあり、オリエンタルランドやウォルト・ディズニーカンパニー、ウォルト・ディズニージャパンでも保有していないのではないかと思われる資料の数々が、今回こうしてイベント会場の一画に並ぶことになったのでは、と勝手ながら考えています。
展示物の内容や会場の様子について
今回のイベントでは本館の７階催事場すべてがDisney100 THE MARKETのために使用されています。その中で、かつて日本橋三越の屋上で開催された『こどもの夢の国 楽しいディズニーランド』についての展示は、新館と繋がる連絡通路側の一画で行われています。
新館側から向かってくれば分かりやすいのですが、本館側の催事を回った後だと場所が非常に見つけにくく、総合レジに入った後の出口とも反対側なので、かなり人目につきにくい印象を受けました。平日の初日でレジに並んでいる人がとんでもない列になっていた割に、この場所で足を止める人がほぼいない状態で、もったいないの極み…。
また会場内は当時の様子を留めた写真のパネルと額装された資料が展示されているものの、何故この場所で展示が行われているのか、「日本橋三越とディズニーランド」についての経緯や関係性について説明するボードのようなものが全くないため、知らずに通りかかった人からすれば「この非公式ディズニーみたいなやつの写真出してるけど大丈夫なの？」となってしまいそうな気さえするほど、説明書きの類はありません。
撮影可能、かつ足を止める人がほとんどいなかったので、貸切状態でじっくり見させていただきましたが、写真や映像がほとんど白黒な中、オリジナルと同じカラーリングで再現されたと思われる会場内の構想図？など、当時の様子がより伝わってくる内容で非常に参考になりました。
期間限定とはいえ、日本のデパートの屋上に実際のディズニーランドに存在していたテーマランドの象徴となるものを用意して、その雰囲気を感じられる場所が、実際の東京ディズニーランドが開園する25年も前に、このような催事が行われていたと思うと「日本におけるディズニーイベント」の歴史は長いのだなぁと、改めて感じました。
今年４月末から六本木で開催されている「ディズニー・アニメーション・イマーシブ・エクスペリエンス」について、会期初日に訪れてから言いたいことがありすぎているのですが、時間がなくてあっという間に東京会期が残り半月ぐらいになってしまったので、それについても今月中にはどうにか…。
オフィシャルアンバサダーに罪はないんだけど、本当～～～～～～～～に費用対効果のバランスがおかしい（悪い意味で）ので、これに行く予算でDisney+に加入して、自宅や外出先でディズニー長編アニメーションや短編作品や国内外のアニメやドラマをたくさん見た方が、得られるものが多いですよ！！！！！
ちなみに年間プランを利用したり、ポイントサイトを経由したりといったお得な入会方法があるので、利用する場合はこちらも要チェックです。
*1:TDRの歴史ヲタ
