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世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

【香りの話】リベルタパフュームで生まれて初めての「フルオーダー香水」を作ってもらいました

今更すぎるのですが、昨年10月末に新宿伊勢丹で「サロン ド パルファン」(以下:サロパ)が開催されていた期間中に、リベルタパフュームのフレグランスフルオーダーで自分だけの香水を調香してもらう体験をしてきたので、そのレポートを!

「リベルタパフューム」フルオーダーイベント

10月末にオーダーし、12月上旬には受け取り*1していたのに、こんなタイミングになってしまいましたが、オンラインフルオーダーも始まったタイミングということで、対面でのリベルタパフュームのフルオーダーがどのようなものだったのか、改めて振り返ってみることにした次第です。

リベルタパフュームについて

私がこちらのブランドを知ったのは、他でもない2021年のサロパのお知らせ…ではなく、サロパの少し前にGINZA SIXで開催されていた「裏サロパ」こと「La touche finale parfumée」というフレグランスの催事でした。各方面のSNSでも本来の名称より『#裏サロパ』で検索したほうが欲しい情報が得られやすいという、あのイベントですw

GINZA SIXの方が伊勢丹よりも仕事帰りにアクセスしやすいのですが、残念なことに裏サロパを知ったのが会期終了2日前というタイミング。そのため、会場には一度しか足を運ぶことができませんでした。しかし、そこで見かけたリベルタの「香り診断」とグルマンウッディの『フラクタス』に惹かれ、公式サイトにアクセスしたことから、サロパへの出展とフルオーダーのイベント開催を知ることができたのです!

裏サロパを訪れた時間帯はリベルタのスタッフさんが不在だったので、そこで詳しいお話を聞けたというわけではなかったのですが、今年はサロパのラインナップに「これだ!」と思えるものが他になく、このお値段で50mlのフレグランスをフルオーダーできるとか、むしろ安くない?となり、スケジュールと空席情報を見比べながら勢いで予約したのでした。

フルオーダーの流れ

会期の前半でしたが、SNSで少しその様子を投稿している方がいらっしゃったので、何となくの雰囲気については事前に予習していた…つもりです。予約していた時間の少し前にメンズ館1階のサロパの様子を伺い、リベルタパフュームのエリアを確認。すでにフルオーダーの対応を始めている方がお一人と、ちょうど接客をされている最中の方がお一人という状況だったので、少し待ってからフルオーダーの予約をしている旨をお伝えして、夢のある特等席に座らせていただきました。

リベルタパフューム:フレグランスフルオーダー

理科室の実験台のように様々な香料が並んでいて、テンション上がります!が、まずは今回のフルオーダーの条件と流れの説明を受けて、基本となる香りを全て試してみて、そこから基本となる香りを決めていく作業から。

リベルタパフューム:フルオーダーのオーダーシート

あまり綿密な着地点は決めていなかったのですが、香りの方向性としては手持ちのラインナップにない「ウッディフローラル」を目指していて、かつフローラル部分は事前にリベルタパフューム公式サイトで行った香り診断の結果と、自分の好みにストライクだった「ホワイトフローラル」がいいかなぁ、ぐらいのことを考えていました。

裏サロパでも全種類のムエットが用意されていましたが、一部しか試していない&吹きかけてからある程度の時間が経っていたこともあって、この場面であらためて基本となる香りにおける『ウッディのバリエーション』と、その違いが明確に区別できる楽しさに胸が躍りました!「ウッディ」「オリエンタルウッディ」「ドライウッディ」それぞれ全然違う~!

もう3年前の話になりますが、DAWN Perfumeの杏喜子さんによるスキンタイプ診断を受けた際、「(スウィートスキンだと)飛びやすいシトラス系の香りを維持させたい場合は、グリーン系やウッディ系を含んだ香りを」というアドバイスをいただいていました。が、どうしても新しい香りを選ぶ基準としては、自分の好きなフローラルを中心に見てしまっていて…。

一口に『ウッディ』といっても、確かに色々な『木の香り』があるもんな~、という気付きを最初のムエット全種類確認で得ることができたので、ここから「私だけのウッディフローラル」に向けての構想を始めることにしました。

試してみた組み合わせ

14種類もの香りを体験した後、自分の目指したいイメージに近い香りを2つ選びます。ここで選んだ香がこれから構築する自分だけのオーダーメイド香水の土台になるわけですね。私が選んだのは当初から選ぶつもりでいた「ホワイトフローラル」と、深みのある甘さが自分の手持ちにはいないニュアンスの「フローラルオリエンタル」の2つ。

カウンセリングをしながら組み立てられる本数は5本。まず1本目はフローラルオリエンタルをベースに、ひんやりとした印象を持たせるアクアオゾンと、包み込むような柔らかな雰囲気のシアーフローラルの組み合わせから。

リベルタパフューム:フレグランスフルオーダー 調香の様子

割合が100%になるように香りの配合を決めたら、ベースの香りと追加の香料を加えていき、サンプルを作ってムエットでチェック。香りを確認したら、自分が思い描いた香りとの差異を洗い出していき、理想の香りを目指します。サンプルは合計が1.00gになるように0.1g単位で小さなボトルに追加していく、非常に繊細な作業を見学できて眼福です。

2本目はホワイトフローラルをベースに、シダーウッドやレザーなど辛めで大人な印象のドライオリエンタルを合わせる、2種類だけのシンプルな組み合わせ。この組み合わせから私が受けた印象はというと…

暗い森の奥深く、木の洞の先が見えないような暗さ。深さにフローラルが飲み込まれてしまっているが、時間の経過と共に徐々に花開いていく感じ。

こんな感じにその場で言語化(手書き)することで、作りたい香りの輪郭を明確にしていきます。この作業、コスメレポはもちろん、食レポにも通ずる部分があるように感じて、個人的には非常に楽しかったです!こうやって読み返すと少し恥ずかしくなるぐらい、ポエティックになってるけど。笑

リベルタパフューム:フレグランスフルオーダーの様子

3本目は2本目をアレンジしてゴールを目指すことを目標に!トッピングのドライオリエンタルが少し強すぎたところがあるので、ベースのホワイトフローラルを増やし、減らしたドライオリエンタルと同量のエキゾチックフローラルを追加することに。『オリエンタル』と『エキゾチック』という言葉の組み合わせから、何とも甘ったるい雰囲気が漂ってきますが、間伐材のような湿度低めのウッディな香りが、深みはあるけど重たくはない、そんな絶妙なバランスを取ってくれる香りになりました。

4本目は1本目を微調整。こちらは全体のバランスを見直して、香りの種類を3種類から4種類に。先ほど選んだ3種はそのままに、ベチバーやパチュリなどを含んだ少し毛色を変えてくれそうなスウィートバルサムに入ってもらったところ、キリっと冷えた空気感の後に、沢山の小さな花々が開花したようなふんわりとしたフローラルが顔を出す香りに。

イベントとしては5本まで作ることが可能だったのですが、3本目は少し時間が経ってからの香りも含めて、このまま変えずにGOだな!と思えるくらいに気にってしまい、4本目もこれ以上に調節しても悩ましくなってしまいそうだったので、調香はこれにて打ち止めにしました。

生まれて初めてのフルオーダー香水

このような流れでクリエーションした、自分だけのフルオーダー香水。当初はフルボトル(50ml)で1種類を…と思っていたんですが、どちらの香りも纏ってみたくなってしまったので、フルボトル+トラベルボトルで2種類の香りを作ってもらうことに!

リベルタパフューム:フレグランスフルオーダーで受け取ったフルボトルとトラベルボトル

ということで、後日メンズ館で受け取りしたのがこちら!3回目の香りをフルボトルに、4回目の香りをトラベルボトルにしてもらいました。シーリングワックスにときめく封筒の中には新作「ニヴァリス」のムエットとクリエーションしてもらった香りの構成が記載されたシートが封入されていました。

充填してからすぐの状態よりも、1か月ほど寝かせてからの方が角が取れて(だったかな?)いい感じになるみたいなんですが、我慢できないのと気温の低い季節に使いたいと思っていたので、フルボトルの方は受け取った当日から秋冬の1軍ローテーションに入れてガシガシ使っていたという。笑 一緒に構築した香りのレシピは全て保存されているということなので、もし使い終わっても追加できるという安心感があるから、躊躇せずに使いまくっています。

神戸のオランダ館でもオリジナル香水(多分パルファム)作りをしたこともあったけど、こちらは生年月日や趣味や好きな傾向からお任せで作ってもらうという体験で、自分の主観や好みが反映されたものが出来上がるわけではないので、「自分の求める希望を形にする」という意味で、香水好きの方には断然リベルタパフュームのフルオーダーがおすすめです。

どうすればフルオーダー香水を作れる?

私はサロパ会場でのイベントとしての参加でしたが、現在は事前に郵送でムエットを受け取り、そこから調香師の方と香りを構築していく、オンラインフルオーダーを予約できるようになっています。また3月末には都内で1日だけのフルオーダーの受注会が開かれていたり、全国各地のポップアップイベントでフルオーダーを受け付けている場合があったりするので、まずは公式のSNSをフォローして最新情報を拾い逃さないのが大事かなぁと思います。

終わってしまったイベントですが、このページに実際のフルオーダーの際に使用したヒアリングシートが掲載されており、トッピングとなる香料の詳細についても具体的に書かれているので、まずはこのシートに目を通して、想像を膨らませてみるのも良いかもしれません。

参加した人たちがそれぞれの思いを込めて作ったオリジナルの香り、いつか各々の作った香りを持ち寄ってのオフ会みたいなイベントがあったら参加してみたい…なんてことを考えています。公式からアナウンスがあって、開催が23区内だったら絶対に行くんだけど、このご時世だと難しいよねぇ。
近い将来、マスクなしの日常が戻ってきた時には、コロナ禍の前よりも香りを纏う文化がもっと日本中に浸透していればいいなぁ~というのも密かに思っていたりします。ウェブサイトを見ているだけでも面白い&香りについての勉強になるので、興味のある方は是非ともリベルタパフュームのサイトにアクセスしてみてください!

まずは今ある香りたちを愛でることに専念して、夏の終わりを迎えるぐらいまでには、フラクタスをお迎えする準備を整えておきたいです。笑

*1:悪夢のディズニーフラッグシップ東京の入店前に行ったんだった…