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世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

休止を見込んで一般で追加購入した『てなもんや三文オペラ』6/15(水)夜公演の感想

渋谷・パルコ劇場で上演中の舞台『てなもんや三文オペラ』を観てきました!私がこのブログで斗真の現場について書くの、どうやら結構珍しいみたいですw

『てなもんや三文オペラ』入場者プレゼント

開幕直前に主演の生田斗真くんが新型コロナウイルスに感染してしまったため、情報局枠で東京公演2日目のチケットを持っていた私としては気が気じゃなく…。中止が決まってからでは遅いかもしれないのと、一公演も見られないのは絶対に嫌だったので前半の数日が公演中止になるのが決まる前に、チケットぴあでの一般発売で席を確保した上での観劇でした。

あらすじ

ベルトルト・ブレヒトによる、ロンドンの貧困街が舞台の音楽劇『三文オペラ』を、1950年代の大阪に置き換えたのが今回ご紹介する演目『てなもんや三文オペラ』です。物語の舞台がロンドンから大阪に移ったことによって、本編におけるセリフは全て関西弁に!斗真の関西弁、めちゃくちゃ斬新だな~、というのが演目の概要を聞いてみての第一印象でした。

1956年(昭和31年)、秋、早朝。猫間川沿いの川岸には、トタン屋根のバラックが肩寄せあっている。
その目と鼻の先、川向うに、「大阪砲兵工廠」跡地が見える。かつて、そこはアジア最大の軍事工場だったが、アメリカ軍の空爆で、廃墟と化した。数年前に勃発した朝鮮戦争の「朝鮮特需」で、鉄の値段がはねあがると、「大阪砲兵工廠」跡地に眠る莫大な屑鉄をねらって、有象無象の人々がつぎつぎと集まってきた。彼らは、いくら危険だろうが、いくら立ち入り禁止の国家財産だろうが、おかまいなし。目の前のお宝を、指をくわえて見ている阿呆はいない。夜な夜な、猫間川を越え、環状線の鉄橋を越え、時に、弁天橋の警備員詰所を正面突破して、屑鉄を掘り起こした。そんな彼らを、世間の人たちは「アパッチ族」と呼び、彼らの住む場所を「アパッチ部落」と呼んだ―――
「アパッチ族」の親分・マック(生田斗真)は、屑鉄のみならず、さまざまなものを盗んで盗賊団を組織していた。恋人のポール(ウエンツ瑛士)との結婚式を挙げるマックのことを、うとましく思う「乞食の友商事」の社長ピーチャム(渡辺いっけい)と妻のシーリア(根岸季衣)は、警察署長タイガー・ブラウン(福田転球)を脅し、なんとかマックを逮捕させようとするが…。マックの昔なじみの娼婦ジェニー(福井晶一)と、ブラウンの娘ルーシー(平田敦子)をも巻き込み、事態は思わぬ方向へとすすむ…。

あらすじはPARCO劇場の作品紹介ページより引用させていただきました。原作の展開については特に予習せずに劇場へ足を運びましたが、それぞれのキャラクターが特徴的なので作中における紹介だけでも十分ストーリーを理解することができました。

ただ、後追いでwikiや近年上演された『三文オペラ』のあらすじを読んでみると、ほとんど同じ部分と原作とは異なる部分とが混ざり合っていて、オリジナルを知っているとより面白さの深みが増すのかな~と感じた部分も。舞台では初共演となる天てれ組の斗真×ウエンツが男性同士のカップルという設定は、てっきり元から存在しているのかと思いきや、原作では普通に女性キャラクターの役割だったので、「舞台は大阪、恋人は男性」とこの時点でかなり大胆なアレンジを加えているということを今さら知りましたw

観賞後に抱いた「PARCO劇場っぽさ」

色々なことを考えたり感じたりした演目だったのですが、そんな感情を一言にまとめようとした時に頭に浮かんだのは「すごく"PARCO劇場"っぽい演目だった」ということ。

PARCOのP

リニューアル直後のこけら落とし公演の一環で上演された、市村正親×草笛光子ペアの『ラヴ・レターズ』、同作品の向井理×青葉市子ペアでの演目はまた別枠と思ってるんですが、それ以外でPARCO劇場で観賞したのが『薮原検校』と『チョコレートドーナツ』なので、今回の『てなもんや三文オペラ』を観ていて「なんか近しいシチュエーションを同じステージ上で見たことあるな?」と思ったのと、観賞後の気持ちの状態がそれらの演目を見た後に近い感じがしたことから、私の中で「なるほど、これがPARCO劇場らしさなのか…」と同じ枠で括ることによって、頭が少し整理された気になりました。

※以下、作中の演出や展開についてのネタバレを含みます

女装した娼婦たちが集う夜の店の場面や、舞台の高い位置で絞首刑となる演出など、近年の観賞作品で印象的だった場面と重なるシーンのように、視覚的にそう感じた部分もあれば、主人公の大胆な突き進み方とその裏に一人で抱えている思いのような内面的な部分、そして心の底から明るくなれる幸せな結末とは言い難い、そんな要素が折り重なった様子が、この演目を「PARCO劇場っぽい」と感じた理由です。

もちろん、様々なジャンルの方が利用される劇場なので、これについては私がこの劇場で観た演目の中でそういう要素が被っていた、というだけではあるのですが。あとはジャニーズ事務所所属の人が主演もしくはメインキャストにいる、っていうのも共通してますけどねw

上演時間などなど

公演について、本編以外で気が付いたことや思ったこと。上演時間は20分間の休憩時間を含めて、3時間5分です。規制退場あります。今回は平日ソワレで終わった後は直帰するつもりだったので、外階段を通ってPARCOから出るルートにしたので、エレベーターやエスカレーターで向かうことができる飲食店がまだ営業しているのか否かについては確認できませんでした。

『てなもんや三文オペラ』座席表と上演時間

店舗によっては半券サービスをやっていたりもするので、観劇前後に時間がある方は特典紹介のページを先にチェックしておくと良いかもしれません。

ちなみに劇場内に入ってすぐに客席への入口があるので、そのまま自席へ向かう方も多いかと思いますが、ホワイエ奥にあるカフェの横に舞台装置の模型(撮影NG)があるので、混雑する休憩時間を待たずに開演前にチェックしておくことをオススメします。

永遠のFour Tops担として

2020年の『偽義経冥界歌』や2021年の『赤胴鈴之助』でも感じたことで、記事にしようと思ったまま出来ずに今に至っていたのですが、ジャニーズ事務所における「俳優班」という道を切り拓いてきた人物として、よくお互いに並列して名前が挙げられがちな「かざとま」こと生田斗真と風間俊介ですが、俳優として求められているものが同じユニットで活動していた頃があるとは思えないほど全然違っていて、それがすごく良いなぁ~と。

『偽義経冥界歌』も『てなもんや三文オペラ』も生田斗真はカンパニーの真ん中にいて、歌も歌うし高い身体能力も発揮してるしで、「ジャニーズJr.黄金期の一員としての生田斗真」が稀に今の姿と重なって見えているような気持ちになることがあるんですよ。

ちょうどNetFlixで堀越高校時代の同級生である尾上松也くんの自主公演で、生まれて初めて<歌舞伎>という新たなジャンルに挑戦したドキュメンタリーと、その本編の公開が始まったばかりなのですが、幼い頃から踊って踊って歌って踊ってして、かつ一度は同世代の大所帯の中で中心的な存在だった時代があったからこその、体力や表現力や身体能力だなぁとひしひしと感じます。

斗真には斗真の、かざぽんにはかざぽんの、ハセジュンにはハセジュンの*1、山Pには山Pの道をそれぞれが歩んでいて、もう絶対にこの4人が一緒に輝いている瞬間を見ることはないんだろうけど、Four Topsとして最高のラストを飾ってくれたのを見守ることはできたから、それはそれで良いことだなぁと。

私はかざぽんに歌仕事を全く期待していないので(もうちょっと言い方あるだろ)、斗真が「歌唱力も身体能力も高い俳優(所属:ジャニーズ事務所)」として業界内での立ち位置を着実に確立してるの、本当に嬉しいことだなぁと思います。

ということで後半は例によってふぉとぷ語りになってしまいましたが、『てなもんや三文オペラ』を観賞して感じたあれこれを書き連ねてみました。東京公演は6月末まで、福岡、大阪、新潟、長野と地方公演も今後続いていくので、機会があれば是非とも劇場に足を運んでいただきたいです!当日券も出てるし、日によっては一般でもまだ買えるよ!

今月は斗真、かざぽん、坂本くんと渋谷と新宿での観劇が立て続いているので、その辺りの感想も筆が動きそうだったら書いてみたいと思っているところです。あ、OZのマチネの後に三文オペラ、どうですか~?

*1:事務所から近況が全然お知らせされなくてモヤモヤしてるよ。もう6月も終わりますよ。