新潟旅の2日目にはこの旅行の中では唯一、事前予約が必要な準備をしていた『新潟ワインコースト』へのショートトリップを入れていました。新潟でお酒といえば日本酒なのに?」と思われる方も多いかと思いますが、新潟駅から送迎バスで1時間分ほどの距離に、複数のワイナリーや関連施設が集った場所があるんです!
私がその存在を知ったのは、新潟での過ごし方についてネットで検索していた時。実はつい最近、TBSの『ララLIFE』という番組の「ワインが語れる大人になろう」とい
うテーマの回でゲストの秋元真夏さんも訪れていました。
趣味として語れるほどの熱意があるわけではありませんが、これまでにも国内外のワイナリー/シャンパーニュメゾンの見学に足を運んだことがあったこと、東京ディズニーシー好きでバックグラウンドストーリーが重なる部分を愛する者としては、沿岸部で葡萄を育てるワイナリーは見ておきたいという気持ち、そして事前予約をしていれば新潟駅から1日2往復の無料送迎が出ているという好条件とが重なって、訪問を決めた次第です。
新潟ワインコーストとは
日本海に近い海岸地区に、この地に惹かれた5つのワイナリーが集まった場所が新潟ワインコースト。最初のワイナリーであるカーブドッチはワイナリーのみならずレストランやスパを含む宿泊施設も運営しているので、この地に泊まることも可能です。
新潟駅からの無料シャトルバスは宿泊予約のある利用者が最優先で、デイユースの場合は利用予定日の2週間前から希望する便の予約を受け付けてもらえます。今回は往路を午後便、復路を夕方便にしたので滞在時間は約1.5時間。
シャトルバスの発着地でもあるカーブドッチワイナリーが所有する施設でのランチやスパ、アフタヌーンティー等も興味深かったので、往路を午前便にしてゆっくり滞在するプランも候補に考えていました。が、初めての訪問なのとワイン用の葡萄たちが元気に育っている季節でもないので、最低限のやってみたいことがクリアできそうなスケジュールで、新潟駅からの往復シャトルバスを予約することに。
1.5時間でできたこと
ワインコースト到着後は現地のマップを頼りに、気になっていたワイナリーに併設したショップやカフェ巡りを中心に移動しました。訪問日が定休日にあたるワイナリーもいくつかあったので、何日か新潟に滞在する期間中にワインコーストへの訪問を検討する場合は、各店の定休曜日についてもリサーチしておくと良いと思います。
私の場合は滞在できる1.5時間の中で、『コテアコテ ベーカリーカフェ』でのテイスティングセット(3種類)+『ごとらって』のジェラート、『コテアコテ マルシェ』でのセルフテイスティング(3種類)とワイン酵母を使ったパンの購入、『ドメーヌ・ショオ』でのワイン(ハーフボトル×2本)購入、『フェルミエ』でのテイスティング×2種類と、限られた時間ながらも思っていた以上の体験を楽しむことができました。
ワインの飲み比べもできるカフェとジェラートショップ
『コテアコテ ベーカリーカフェ』では3種類のテイスティングセット(税込770円)と、店内に併設しているジェラートショップ『ごとらって』でジェラート3種盛りをいただきました。
この日はシャルドネ ノンバリック、ファンピー ロゼ泡、ミリュルージュという顔ぶれ。3脚のグラスと共にそれぞれの銘柄が一目瞭然なカードも添えていただけるので、使われている葡萄の品種も確認しながら、ゆっくり味わうことができます。
併設しているジェラートショップの『ごとらって』では、ショーケースに入ったジェラートを1~3種類の好きな盛り付けで味わうことができます。旅先で食べるアイス大好き女、この日はワインコーストに来る前に地域限定の市販アイスを食べ、このタイミングでジェラートを食べ、帰りの新幹線でも駅構内のショップで買ったさくら味のアイスを食べ、と欲望のままにアイスまくってました、そういえば。
このタイミングで飲んだ中だと、ファンピー ロゼ泡がとても好きなロゼスパークリングで、東京に帰ってきてからもGINZA SIXの地下フロアにある日本ワインのお店などで何度か見かける機会があったのですが、その日の手荷物状況などからお迎えすることなく今に至る…。
お買い物もテイスティングもできるマルシェ
続いて足を運んだのは、カフェとは廊下?で繋がっている「コテアコテ マルシェ」へ。ここではワインに合う食材や毎日その日に発酵させたワイン酵母で作るパン、地物の野菜などを購入することができます。また、このマルシェではコインを使った試飲マシンで、ワインコーストに所属するワイナリーを跨った有料試飲を楽しむことが可能。
それぞれのワイナリーを代表する銘柄を飲み比べできるので、まだ具体的にお目当てが決まってない場合にはこの場所を最初に訪れるのが良いかもしれません。マシンにコインを投入して、ボタンを押すと一定の量がカップに注がれるので、仕組みとしては1日目の夜に利用したぽんしゅ館とほぼ同じです。メダル1枚で1種類30mlを試飲でき、1枚200円、3枚500円の販売価格なので500円で3種類を飲み比べしてみました。
最初に訪れたコテアコテ カフェではカーブドッチの3種類を飲み比べしたので、ここではそれ以外のワイナリーの白2種類とオレンジ1種を試してみました。白はこの日がお休みだった「ルサンク」のデラウェアと最後に立ち寄った「フェルミエ」のケルナー、オレンジは「カンティーナ・ジオ・セット」のビアンコ・マチェラートです。
ここで試飲した中で印象に残ったのはルサンクのデラウェアですかね。でも、これは普段デラウェアのワインを飲む機会が少ないので、あまり出会わないタイプだなぁと思ったくらいなので、ずば抜けて気に入った味わいのものに出会えたというわけではありませんでした。
ドメーヌ・ショオでハーフボトル購入
マルシェでの試飲後はバス乗り場から一番遠い「ドメーヌ・ショオ」へ。新潟駅周辺でも店頭で買えるお店が少ないので、ここでお迎えしないと味わう機会が最も少なそうだったので買ってみたいなと思っていました。店内での試飲もできるようだったのですが、他のお客さんがいらっしゃらなかったのと、ここまでに6種類も飲んでいるのでこちらでは試飲なしでハーフの泡を2種類購入してみました。
1枚目がドメーヌ・ショオとコテアコテ マルシェでの購入品。2枚目はドメーヌ・ショオ前の葡萄畑です。3月下旬の来訪ということで葡萄の木たちは春の芽吹きを待っている状態でしたが、遠くに見える山々と空の広さが心地良くて、こんな環境で伸び伸びと育てるのは幸せな環境なんだろうな~と感じたり。
フェルミエで気になる香りアイテムのチェックと有料テイスティング
続いてはレストランも併設されている「フェルミエ」へ。こちらにはワイン以外に気になっていたアイテムがありまして…。こちらも他に利用している方がいらっしゃらなかったので、入店してから退店するまで一人で貸切状態でしたが、おかげでゆっくり静かにこの空間でのテイスティングを愉しむことができました。
気になる存在だったのは、フェルミエのアルバリーニョをテーマに調香されたというワインアロマミスト。香りは1種類ですがボトルに付けるタッセルは好きな色のものを選ぶことができるというのも、メンカラ主義なジャニヲタ呑兵衛で香りアイテム好きとしてはたまらない存在です。
そんなフェルミエではマルシェに置いていなかったものも含めて、複数種類の銘柄から好きなものを選んでワイングラスでの試飲が可能。1杯200~500円と銘柄によって試飲の料金も異なります。ケルナーは先ほどマルシェで試飲したので、田園とアルバリーニョを選んでみました。ワイナリーとしての看板はアルバリーニョですが、この時に飲んだ田園の豊潤なバターのようなふくよかさが超絶に好みで…。
まだ活動は続けてるけど、とりあえず開栓しました🍷 pic.twitter.com/ZOjhkcg4mm
— にあぽん🦚 (@imagicaln) 2023年6月26日
既にハーフボトル2本を買っていたのでこの場では購入せず、都内で日本ワインを取り扱っているお店で見つけた際にお迎えして、転職活動で最初に内定を頂いた日に自分へのご褒美で飲みました~!でも自宅の冷蔵庫で管理してる温度だと、思ってたバターっぽさが味わえず…。次はどこか飲食店で取り扱ってるのに出会えたらいいのになぁと思っています。
上の2枚がフェルミエの建物とその横の葡萄たち。復路のバスが出発する時間が近くなってきたので、酔い覚ましにまだ歩いていなかったルートを散策しながら、もうすぐやってきそうな春の訪れを感じてみました。
往路の新潟駅前では撮るタイミングがなかったので、乗り降り場になっていたヴィネスパの建物と一緒に。新潟駅までは試飲の繰り返しでいい感じに眠くなった状態でシャトルバスに揺られたので、気付けば社内でうとうと…。新幹線に乗る前に食事をしてから帰るためにお店探ししようと思っていたのに!笑
次にまた新潟へ行く機会があれば…
今回は様子見&冬の終わりという季節だったこともあって、1.5時間であれこれ詰め込む欲張りで忙しない滞在になってしまいましたが、そんな限られた時間ながらも旅先から更に足を延ばして過ごす時間を満喫させていただきました。
想像していた以上に素敵な空気で、次の機会があった際には往路を午前便で復路を夕方便にして温泉や岩盤浴でリラックス時間を過ごしてみたり、ヴィネスパやトラヴィーニュに宿泊予約を取って、朝目覚めてもこの雰囲気の中…という、ゆとりある旅の時間を過ごしてみるというのも大人旅な感じがして良さそうだなぁ~と思ったり。
公式サイトでの記載は見つけられなかったのですが、楽天トラベルにおけるトラヴァーニュのページによると、2024年1月から送迎バスの運行ルートと本数が変更になる予定とのこと。この秋と年始までは新潟駅からの送迎を利用できるので、新潟旅行や朱鷺メッセ遠征などで過ごす旅程の中に、新潟ワインコースト訪問を含めてみるというのはいかがでしょうか?