お題「#おうち時間」
ディズニー好き、もしくはジャニーズ好きの皆様。昨夜の『マツコの知らない世界』はご覧いただけましたでしょうか?先日、こんな放送になるのではないか?という推測の記事を更新していましたが、今回は「マツコの知らない東京ディズニーリゾートの世界」というテーマで、過去に放送された東京ディズニーランド/東京ディズニーシーの特集を再編成した内容のものが放送されました。
そんな放送に向けて、せっかくだから何かパークフードを再現して、現地の空気を疑似体験しながら見ようかな~と思っていた*1ところ、放送当日の午前中に更新されたのが、東京ディズニーリゾート公式ブログのこちらの記事。
このタイミングで公開するっていうことは、どう考えても再編集版の放送日に合わせてのチョイスだろおおおお!!!!と、秒で着火した私。それまで考えていたこの日の献立と買い物リストをリセットし、ブルーバイユー・レストランのメニュー再現に向けて動き始めました。
多くの人のやる気を奪う材料の構成
自宅にいてもディズニーパークの味を、というテーマで本国のDisney Parks Blogが公開したチュロスの作り方は、日本国内でもウェブメディアやテレビなどで多数取り上げられており、気軽に揃えられる材料で作れることから、実際に試してみたという人も数多くTL上で見かけました。
その一方で「おうちディズニー」を呼びかけるにしては、初手から提案しているメニューのハードルが高い!という声が続出していたのが、今回公開された<銘柄鶏のグリエ、クリームソース バーボンの香り>のレシピです。
では、実際にはどんな材料を揃えることが求められているのでしょうか。公開されているレシピの内容を確認してみましょう。
4人前の材料
*チキン
・鶏モモ正肉 4枚
・ケイジャンシーズニング 16g
・バーボン 60cc(チキン下処理用 40cc/香り付け用 20cc)*バーボンクリームソース
・バーボン 20cc
・にんにく(みじん切り) 3g
・ベーコンダイスカット 35g
・たまねぎみじん切り 80g
・マッシュルームスライス 35g
・白ワイン 25cc
・チキンブイヨン 80cc
・生クリーム 150cc
・トマト(ダイス切り) 30g
・塩 適量
・白コショウ 適量
・コーンスターチ 適量*パセリオイル
・パセリ 5g
・オリーブオイル 20cc
はい、確かに材料多くて面倒くさい~!ってなりますね。しかも「ケイジャンシーズニング」や「バーボン」「生クリーム」「コーンスターチ」など、買い出ししてもその後の使い道は…と考えてしまうものがいくつか。パセリオイルにいたっては「パセリの葉とオリーブオイルをミキサーでピューレ状にする」ですからね。うわ~!面倒くさい~!ってなります。
「完璧な再現」に固執しない
そんな材料を揃える前から諦めさせるような内容のレシピではありますが、今回の私の目的は「放送当日にかざぽんが食べていたブルーバイユーのメニュー、っぽい見た目のものを食べてテンションを上げる」こと。そのため、いくつかの材料は置き換えしたり省略したり、でも基本的な味は崩さないということをコンセプトとして<銘柄鶏のグリエ、クリームソース バーボンの香り>を作ることにしました。
実際に揃えた材料
元になっているレシピは4人前。となると1人前に変換するより、2人前に置き換えたほうが楽でいいなぁということで、それぞれ公式で発表されたレシピの半分の量にして作ってみました。切る前のものは実際に使った分量より多いものもあるので、これぐらいの種類なんだな~という点だけご覧いただければと思います。
*チキン
・国産 鶏モモ肉 2枚
・ワカモレシーズニング 1袋+チリペッパー適量+クミン 適量+オレガノ 適量
・バーボン 30cc+α(チキン下処理用 30cc/香り付け用 少々)*バーボンクリームソース
・バーボン 15cc
・にんにく(みじん切り) 適量
・ベーコンダイスカット 25g
・たまねぎみじん切り 30g
・マッシュルームスライス 35g
・白ワイン 15cc
・コンソメ顆粒 1粒
・生クリーム 75cc
・トマト(ダイス切り) 30g
・塩 適量
・白コショウ 適量
・片栗粉 適量*パセリオイル
・パセリ なし
・燻製オリーブオイル 適量
はい、ということで結構変えてます。パセリオイルに至ってはパセリ抜いてますからね。ケイジャンシーズニングは小分けのスパイスで代用できるフレーバーのものがあるだろうと思っていましたが、「ジャンバラヤの素」の値札はあれど在庫がなく。
しかし、何より先に鶏を仕込まないといけないので、自宅で一袋残っていたワカモレの素にチリパウダーとクミンを少し加えて、それっぽいスパイスにしたものを代用。
バーボン、白ワインを本来のレシピより多めの分量にし、チリパウダーを加えていることにより、本来のものよりもさらに大人な味わいになるように作ってみました。せっかく自宅で食べるのだから、パークでは実現できないお酒と一緒に味わうという楽しみ方もしたいわけだし!
発表されているレシピに含まれていませんが、付け合わせ用のエリンギとジャガイモ(本当はインゲンも含まれるけど、あまり好きじゃないので割愛)、仕上げに添えるネギも。このネギのために100円ショップでネギカッターも調達してみました。
作ってみて気が付いたこと
実際に手を動かしてみて、初めて分かったことがあるというパターン、きっと誰もが一度は経験したことがあると思うのですが。今回このメニュー再現を試みている最中に、いくつか違和感を覚えた箇所もあったので、手順を辿っていきながら書き残しておきたいと思います。
レシピにない材料がいきなり登場する
公式ブログに書かれている、バーボンクリームソースの作り方は、最初にこの3つのステップから始まります。
1. 鍋にサラダ油、バター、にんにくを入れ火にかける。
2. にんにくの香りが出たら、たまねぎをしっかりと炒める。
3. さらにベーコンを加えて炒める。
ねぇ、ちょっと待って。いきなりサラダ油とバターが出てくるけど、この2つについては書いてある材料の全ての欄を見てみても、全く見当たらないよ?ということで、家にあったサラダ油とバターの代用としてマーガリンを適当に。幸い、材料一覧にないものが登場するのはこの最初の部分だけだったので、途中で慌てふためくことにはならずに済みました。
実際に提供されている料理の写真も参考に
普段は下準備を全て済ませてから調理に取り掛かることなど皆無なのですが、今回はできるだけ本物に近い状態を目指すために、発表されている作り方&実際にブルーバイユー・レストランで同メニューを食べた際の写真を参考に準備を進めていきました。
こちらが2018年6月に、風間俊介氏の誕生日祝いを兼ねてブルーバイユー・レストランを利用した際の写真です。公式ブログでは文字で記載があるものの、写真でその姿を認識できないビーツのフライや、思ったよりも混ざり合っていないパセリオイルなどが確認できます。
この内容から、ベーコンはブロックではなくスライスのものを、マッシュルームは薄めに、トマトはなるべく細かく、とカットする状態を定めていきました。ちなみにワインとバーボンはソース作りの同じタイミングで投入するので、材料準備の段階で同じカップに入れてしまっています。厳密な量を求めるよりも洗い物を減らすことを優先する主義~。
ソースの調味は作り手次第
作り方の続きを追っていくと、ソース作りはこのように続いていきます。
写真は3から5の行程を撮ったものですが、問題は7から。ソースの味を調味する際の塩と白コショウの分量は「適量」がデフォルトのため、作り手の好みによって味の仕上がりにはかなり幅ができそう。
4. 3の鍋に白ワイン、バーボンを加え煮詰める。
5. 煮詰めたら、チキンブイヨンとマッシュルームを加え、ひと煮立ちさせる。
6. ひと煮立ちしたら、生クリームを加える。
7. 6が程良く煮詰まったら、塩、白コショウで調味する。
8. 濃度を出すためにコーンスターチでつなぐ。
9. 仕上げにトマト(ダイス切り)を加える。
幸い、2年前に現地で食べた味を何となく思い出させるベースになってくれていたので、そのゴールに近付けるように調味してみました。が、もし次に作るときにも同じ味にできるかどうかは怪しいような気がします。
大人な味付けのチキンとバーボンソースで
ソースに生クリームを追加したあたりで同時進行でチキンを焼き始めました。皮面から焼き始めるとクミンの良い香りが!付け合わせのジャガイモとエリンギは塩と胡椒で軽くソテーして、最初にお皿に盛り付け。その後、同じフライパンで仕上げ用のネギに少し火を通して、調理は完了です。
盛り付けの手順として、記事の中ではこのように紹介されているのですが、結局チキンの上にクリームソースがかからないようにするんだよね?ということで、先にソースを敷いてからチキンを盛り付け。
1. 皿の中央にチキンを盛る。
2. 鶏肉の下にバーボンクリームソースを流す。
3. バーボンクリームソースの上にパセリオイルを垂らして完成!
ブルーバイユーで使用している四角いお皿よりも面積が小さいので、オイルを垂らすスペースがほとんどありませんでしたが、燻製オリーブオイルを垂らしたところに彩りとしてブロッコリーをちょっとだけ散らして出来上がり!
本当のブルーバイユーではアルコールを飲むことができませんが、今回は「おうちディズニー」なのでカリブの海賊とロイヤルストリートベランダのスポンサーであるKIRINのビールで乾杯です!
過去のオンエアを見ながらの実食
18:30ごろに完成したので、オンエアが始まるまでの間はこのメニューがスタジオに登場した「マツコの知らない東京ディズニーランドの世界」を流しながら、同じタイミングで同じものを食べている気分になりながらの夕食とすることに。
本来の味付けよりもチキンをスパイシーに仕上げたので全く同じ味とはいきませんが、画面の中でかざぽんとマツコさんが食べているものと、ほとんど同じようなビジュアルのものを一緒に食べるという、これまでにしたことのないテレビの楽しみ方ができたような気がしました。
さすがに部屋の照明を暗くしたり、卓上にランプ置いたりまではしなかったんですけど、より実際のパークで味わう雰囲気に近付けたい!という場合にはそういった演出も追加してみるとより雰囲気が出せるかと思います。
今回はコース仕立てにすることなく、メインの料理一本勝負ではありましたが、TDR公式ブログによってオンエア当日に投下された挑戦状のおかげでパークで食べる食事の味を自宅でも真似することができたので「マツコの知らない東京ディズニーリゾートの世界」を放送することになってくれたことに対する感謝が余計に深まりました。
パークへ行きたい気持ち、また「これこそが風間俊介イズムだよ…」とあらためて泣かされそうになったシーンなど、今回のオンエアについての感想文はまた別途長文で上げるつもりです。
ゴールデンウィーク最終日。まだまだ東京ディズニーリゾートの運営再開は遠いかと思いますが、少しでもパークの気分を味わいたい方は、それっぽい材料を揃えてメニューの再現に挑戦してみるのはいかがでしょうか?
*1:かざぽんの大好物、デランシーケータリングのホットドッグを作るつもりだった