imagical pleajous

世界のディズニーリゾートと風間俊介さんが大好きすぎて、2018年にJGC修行を決行。お気に入りのコスメや美味しいものについても語ります。イエベ春、骨格ウェーブ(プロ診断)です。

クルーズ旅行が恋しい人へ『SHOW BOY』という極上のエンターテイメントを共有したい

7/4(日)は久しぶりのシアタークリエへ。本来なら今年5月の『ジャニーズ銀座』(少年忍者回)に入って「5月ぶりの~」と言っていたはずでしたが、ダメだったんで、ええ。最後にクリエで観たのは、おそらく2014年の『BACK STAGE』なので、すっかり館内の構造とか忘れてしまっていました。

雨で会場前のポスターなどを全然撮ってこなかったので、とりあえず写真がいっぱいな囲み取材の記事を。いやね、ディズニーリゾート好きでジャニーズ好き(起源はKinKi)、そしてディズニークルーズラインで実際に豪華客船での船旅を体験した思い出を持つ人間としては、こんなにも純粋に「楽しかった~!これは色んな人にオススメしたら、同じようにハッピーな気持ちになってもらえること間違いない!」と思えたのは初めてなんじゃないかと思うくらいに、とってもツボな演目だったんですよ、本当に。

何よりも昨日の今日でこうして作品について話そうとしているのが何よりの証拠*1で、今ならまだこの作品を体験するチャンスがあるので、それなら早めにブログに書かなくちゃ!ということで。

開演前からの導入が秀逸

まず、最初に「SHOW BOYすげぇ~!」となったのは開演5分前の陰アナ。これがね~!実際のクルーズで流れる船内放送っぽくてね~!最高だぜ~!!*2 非常時には係の誘導に従って…というご案内も、SHOW BOYにかかれば「まるで本当に海上の豪華客船に乗り込んでいるうちの一人」になれる、魔法の言葉でお知らせされます。もういきなりやられた。

煌びやかなオープニングからの本編への導入

本編が始まる前から気持ちを盛り上げてくれたところで、シアタークリエの舞台を左右上下に目一杯使った豪華絢爛なオープニングがスタート!センターに立つふぉ~ゆ~の衣装、エンタメ的に見たらスタンダードな色の組み合わせだと分かっていても、とてつもなくBBBを感じてしまう!YOUたち、その衣装から始まるの最高だよ!

舞台上いっぱいに広がる華やかなショーの世界、ここからどのように展開するのかな?と思ったら、時が戻った~!ここから各章に分かれて登場人物たちのエピソードが描かれていくわけですか、なるほど。紗幕にその章で中心となるキャラクターの役割とビジュアル、俳優名が出るのですが、具体的に人物名があるわけじゃないというのがユニークだなと。確定していない情報があることで、観客側は想像を膨らませながらストーリーの中へどんどん引きこまれていきます。

ディズニークルーズラインで過ごす時間を思い出させてくれたSHOW BOY

1章~4章は、ふぉ~ゆ~が演じているキャラクター1人1人に、ショーが開演するまでの1時間の間どのようなことが起こっていたのかが、5章ではそんなこんなの出来事があった末、ついに幕が開くメインのショーでの出来事が描かれていく、SHOW BOY。事前情報を入れずに観賞しましたが、所々にふぉ~ゆ~ネタ(例:マジシャンと話をしている見習い(辰巳雄大)のことを、「あのズッキーニみたいな…」と例える*3)が散りばめられる箇所もありますが、もしその小ネタが分からなくても主軸となるストーリーそのものが面白いので、置いてけぼり感はありません。

各章において「この人たちが中心の話」というのが冒頭で明示されるので、それ以外の人たちが登場してきた時に、これはどう絡んでくるのかな?この段階だと今の発言の意図が分からないけど、別の章で詳しい経緯が分かるのかな?などと、あちこちに存在している「余白」が、章が進むにつれて少しずつ埋まっていくので、「なるほど、だから…!」と納得の行く完成形に向かっていくアハ体験的な気持ち良さを味わえたりします。

実際の船上を思い出してしまうあれこれ

私が『SHOW BOY』にこれほど興奮するのは、ストーリーの構成や出演者が持つ様々なスキルの高さはもちろんのこと、「こういうの、実際のクルーズで考えると…」と繋ぎ合わせることができてしまう、シチュエーションの完成度にあるように思います。実際に乗船したことがあるディズニークルーズラインにカジノはないですが、そこはマカオのカジノに入った時の印象などと掛け合わせて想像して。

例えば、マジックショー。SHOW BOYにおいては最後の目玉のショーの一部として登場しますが、もし何日間かのクルーズだったら、メインステージ以外の場所でもナイトエンターテイメントでやってるんだろうな~、とか想像しちゃって。(写真は実際のディズニークルーズライン船内にあるミニステージ)

そこから、乗客からは見えないところにある楽屋とか舞台裏とかで活躍している人たちの、一人一人に人生があって、その数だけドラマがあるんだよなぁと思うと、それってフィクションの世界だけじゃないんだよなぁと、急に現実世界とリンクさせて考えてしまったり。そして、ふぉ~ゆ~がこれまで歩んできた道のりとも…。

広い客船のデッキで偶然にもすれ違う人々のドラマ

作品の公式サイトを見ても、ストーリーはおろか役名も紹介されていないという、謎な部分が多い演目、というのが実際に『SHOW BOY』を観る前に抱いていた印象でした。初演時の評判がものすごく良かったので、情報局枠で申し込みしてチケットをご用意いただけたわけですが、もう少し作品情報を出していたほうが多くの人に劇場に足を運んでもらえるチャンスになるんじゃないかなぁ~。

リンク貼った時に画像出ないのも寂しいよ~!フライヤーの写真とか表示されるようにして~!笑

こんな人におすすめしたい

はっきり言って、どんな人でも楽しめる極上のエンターテイメントなので、誰にでもお楽しみいただけるとは思うのですが、個人的に「こんな人には特に刺さるんじゃなかろうか」と思った部分を書き遺しておきたいと思います。

オーバー・ザ・ウェイブが好きな人

めっちゃピンポイントにショーのタイトルまで入れてしまいました。かつて、東京ディズニーシーのS.S.コロンビア号前にあるドッグサイドステージで上演されていたショーです。舞台は豪華客船S.S.コロンビア号。アメリカからイタリアへと向かう航海へ出るこの船に、体の悪い母親に会うために密航する(!?)兄と妹を主軸にしたミュージカルショーです。

なんか偶然にも気になる動画のサムネがどちらもジェシカ(金髪女性)だった。何だろう?往年のミュージカル『エニシングゴーズ』もそうですが、船の上という限られた空間の上で巻き起こる、様々な登場人物たちを明るく描く(けど後半にはホロっとくる要素も)作品という共通点があるので、オーバーが好きな人ならSHOW BOYが楽しんでいただけるだろうし、逆にSHOW BOYが好きな方にはオーバー・ザ・ウェイブを楽しんでいただけると思います。

一応、公式からノーカット版も出ていますが、もし興味があればYoutubeに上がっている一般の方が撮影したショーをご覧いただけたらと思います。あと、他意はないですがそういえば東宝系で最近見た演目の感想書いた記事があったなぁと思いだしたので、リンク貼っておきますね。

果たして、この自己満足が届く方はいらっしゃるのでしょうか…。笑

自分の推しは大器晩成型だと思う人

全体的にとにかく明るく楽しいシーンが多いSHOW BOYですが、登場人物がそれぞれ抱えている思いや悩みがとてもリアルで、もしかしたらその気持ちを実際に感じたことがある人も舞台上にいるんじゃないかなぁ…と考えさせられてしまう部分があったりもします。

いつまでもこんな所(船上)でパフォーマンスをし続けていて何か得られるのか、時間を無駄に消費しているだけなんじゃないのか、そんな悩みを持つとある登場人物の姿に、私は勝手にCDデビューにはならず、踊らず、歌わず、前例があるわけではない俳優業で、新しい仕事の情報が滅多に出てこなかった時期のかざぽんのことを思い浮かべてしまって。

そんな他人と違う仕事のやり方をしていた彼も、今や3本のドラマを同時期に収録する傍ら、毎週の生放送に出演するなどの忙しい日々を送っている今。過去と現在を比較した時に、過去と同じ地点ではなく、新たな場所に立っている自担のことを思って、目頭が熱くなるシーンがあり、とても染み入りました。

東京公演は7/27(火)まで

そんな盛り沢山なSHOW BOY、シアタークリエでの東京公演は7/27(火)まで。東宝ナビザーブや各種プレイガイドで、平日の公演であればまだチケット購入が可能な日程がいくつかあります。土日も条件次第ではTwitterでのお譲りが出ているのを見たので、場合によってはチャンスがある…はず。

東京公演の後は、大阪、名古屋と地方公演も控えているので、各地の方々にこの極上のエンターテイメントショーが広がっていくのが、とても楽しみで仕方がありません。平日公演の開演があと30分から1時間遅ければ、追加も考えたいのですが…。現時点で配信などの予定はないようですが、これはもっと沢山の人に見てもらうべき、世界中を明るくする作品だと声を大にして言いたいので、どうにかこうにか劇場に足を運ぶことができない人も観賞できるチャンスがあればいいのに…と思っています。あぁ~!もっと乗船したいよ~!

おまけ

ふぉ~ゆ~がオーバー・ザ・ウェイブに出るなら、の配役妄想が捗りすぎて帰り道ずっと楽しかったです。辰巳ティム(↓)見てみたい。

オーバー・ザ・ウェイブより

*1:『坂元裕二朗読劇』は個人的に大好きだけど、知ってる人だけ知ってればいい感があって、感想をまとめるに至らず。

*2:嬉しくてタートルトーク始まっちゃう。あれも船内で開催されるアクティビティだし。

*3:辰巳雄大主演「ぼくの名前はズッキーニ」 、孤独な少年の成長譚に「すごくワクワク」(コメントあり) - ステージナタリー