今回のタイトル、正式には<【メズム東京】『オペラ座の怪人』第2幕に見立てたディナーコースを(ランチコースの4日後に)味わってきました>にしたかったんですが、長すぎたので短縮させましたW
ランチの記事を書いたのは2月中旬。ディナーの記事を公開するに至るまでの期間は開きましたが、実際には一人ランチのわずか4日後にディナータイムに足を運ぶ、ということをやらかしております。
いや、本当は2月中で設定しようと思っていたんですが、まん防が再度出るかどうかとか、その際のアルコール提供ルールがどうなるかとか分からない状況だったので、このお料理で飲めないなんてことになるぐらいなら、発令されてしまう前に予定を入れよう!という経緯がありまして。
今回は予約は公式サイトから
一人で平日ランチを利用した際は、公式ではなく予約サイトを経由してコース料金と同額で乾杯スパークリングワイン付きというプランを選んでいましたが、今回はSPGカード保有のお友達と一緒だったので、ホテルの公式サイトから予約をしてもらいました。
酒類提供の有無を懸念していたので、最も早いディナー開始時刻の17:00スタートで予約してもらいました。今回もファントムからのお手紙がテーブルで待機してくれていますが、さりげなく右上が「chapter.2」になっています。1月下旬でしたが、窓の外に見える景色はまだ明るかったです。
「オペラ座の怪人」ディナープログラム
それでは、早速ディナープログラムで提供されたメニューを振り返っていきたいと思います。まずは乾杯ドリンク付きプランにしていたのでスパークリングワインから。この時点でランチで提供されていたのとは異なる種類だったので、テンションが上がりました。
パリのオペラ・ガルニエの建物、赤とゴールドの配色から『オペラ座の怪人』っぽさを感じるエチケットです。味はさすがに忘れてしまっていますが、辛口で食事と合わせやすかったことは辛うじて記憶に残ってます。
デザインはオペラ座っぽいですが、販売小売価格はお手頃なのでお店で見かけることができれば、気軽に購入してしまいそうな感じです。
『オペラ座の怪人』における第2幕といえば…。そう、やっぱりマスカレード(仮面舞踏会)のシーンですよね。アミューズと聞くと、一皿にちょこんと収まってるイメージが強いんですが、こちらは階段状の台座*1に4種類の料理が並んだ、存在感のあるアミューズです。
季節によって少しずつ内容にも変化があるというアミューズのラインナップ。私たちが利用した時はこの4種類の素材を使ったメンバーでした。違う時期に利用した方のレポを見てると、プリアサヴァラン、信州サーモン、ほおずきは出席率が高そうでした。
プリアサヴァランはチーズの種類で、それを赤いゼリーでコーティングしたものに蝶の羽根を模した飾りが乗ったものです。最も「マスカレード」らしさを感じる見た目だったのはこれだなぁ~。
ほおずきはカクテルとして作ってもらったことはありますが、丸ごと食べるのは初めて。しかもキャラメリゼされているので周りがカリカリとしているので食感が面白かったです。
オードブルはファントムとラウルがクリスティーヌの父の墓前で対峙する場面を模したもの。これは作品を見たことがある人には分かりやすいですが、そうじゃない人には「墓?とは?」となりそうな気がしてなりませんw
墓石を避けると、中からフォアグラと生ハムを重ねてプレスしたテリーヌが現れます。カラフルな野菜たちは供えられた花々をイメージしているのかな?と時間が経ってから写真を見て気が付いた部分もあったり。付け合わせの中央で存在感を放っている金柑の懐かしい甘酸っぱさは、濃厚なフォアグラと相性抜群でした。
魚料理の前にスパークリングワインのグラスが空きそうだったので、白ワインとロゼワインをそれぞれグラスで。当初、2杯目以降はボトルという手も考えたのですが、グラスワインの中にオペラ座にちなんでセレクトされたっぽい名前のものがあるのが気になったので、白と赤をそれぞれグラスで頼んでみようということに落ち着きました。
魚料理は劇中劇である「ドン・ファンの勝利」から。お魚と野菜たちが表現しているのが、クリスティーヌが役を演じながら腰掛けるテーブル、アクセントになっている赤い部分はトマトとレモンを合わせたコンディメントで、劇中でクリスティーヌが噛り付く林檎を意味している、とのことでした。ちなみにオレンジ色のソースは渡り蟹のビスクソースです。
招待状のメニューだとお魚は羽太(ハタってこういう字なんですね)の予定だったみたいですが、この日は新鮮な何やらが入っていたとかで別の種類でのご用意でした。鱈だったかな?まぁこの辺りは予定通りの入荷がなかった場合に、不快にさせないための接客としての言い回しだろうと思っているので、実際の事情については掘らないでおきましたw
物語はクライマックスへと向かいます。メインの肉料理はシャラン産の鴨肉が主役です。その前に、お肉に負けない赤ワインへ切り替えます。これについては白(とロゼ)をグラスで頼んだ時に心が決まっていたので、同じタイミングで頼んでおいて「肉料理の前に出してください」とお願いしておいたような?
ボーグル、聞いたことあるなぁと思ったらカリフォルニアのワインでした。初代ソアリン(DCA版)が大好きなこともあって、ナパのワインを贔屓にしていたことがあったのですが、その頃の名残でカリフォルニアのワインに目が行ってしまいがちだったりします。
フルートグラスとワイングラスは明らかな違いだったのですが、白ワインと赤ワインのグラスが別々だったか、同じものだったのかが思い出せず…。いずれにしても、ビーカーのような平らな底面から脚が生えてきたようなデザインは、非日常でありながらも安定感を感じられて、印象に残っていたなぁと思い出してきました。
肝心のワインはジンファンデルとシラーの組み合わせで、赤ワインとしての存在感と深みは感じられるものの、渋みやえぐみのような残るものはなく、あれ?もう一口続けて飲めちゃうな?という不思議な魅力がありました。
そんな肉料理のお皿にデコレーションされている格子柄(付け合わせの野菜たちの後ろ)、お分かりいただけるでしょうか?もしかしてこれは…と思っていたら、やはり地下の秘密のお部屋でラウルが束縛される、あのシーンをイメージしているとかで、ファントム派のヲタク2人で大喜びw
パリパリに焼かれた鴨の皮の香ばしさ、季節野菜が持つ個々の素材の味が活きるシンプルかつ丁寧な調理と、赤ワインベースのソースの組み合わせが「絵に描いたようなメインディッシュ」という感じで大満足の一皿でした。
なお、肉料理のメイン食材も季節によって変動があったようで、プレスの方々が取材した初期メニューでは肉料理の食材に鳩が使用されていたみたいです。鳩肉、昨年末に初めて食べましたが、滅多にお目にかかる機会がない素材なので、こういった場所で出会えるのはいいですね。
コースのラストに待ち受けるデザートは、これ以上ないほどに『オペラ座の怪人』を感じられる見た目の一皿。砂糖菓子で出来たファントムのマスクにバラの形を模したローズ風味のソルベと、正面から見た時点でもパーフェクトすぎる見た目なのですが…。
この裏側も見てください!薔薇は花の部分だけじゃないんですよ~!しかも、緑の部分は何かというと…ほうれんそうの…ソース…なのです!斬新!ちなみにデザートの本体的な部分は仮面を避けた後のチョコレートの球体内にあるのですが、肝心なその写真をうっかり取り損ねていたようで…。
そして、予約の時にお友達がお店に誕生日のことを伝えてくれていたので、もちもちのミニロールケーキとメッセージプレートも!ありがとうございます!
また小菓子としてチョコレート、カヌレ、パート・ド・フリュイも提供されます。品数がとっても多くて、お腹いっぱいではあるのですがグラス3杯のワインで満腹中枢がやや混乱してるので、全部もれなく現地で美味しくいただいておりました。
ちなみに食後のデザートと共にコーヒーまたは紅茶も提供いただけるのですが、コーヒーはメズム東京のために猿田彦珈琲がプロデュースした「竹芝ブレンド」*2を、テーブルの目の前でハンドドリップしていただけます!ランチで出していただいたコーヒーも、少し時間がかかっていたので同じものだとは思うのですが、目の前で淹れてもらうと特別感が違いますね。
今回もJREポイントを有効活用
お会計の際、お友達のSPG特典で総額から割引の恩恵を受けているわけですが、そこから更にJREモールを有効活用して3,500ポイントで手に入れた、東京ステーションホテルやメトロポリタンホテルなどでも利用可能な5,000円分のE-TICKETも活用して、非常にお得にホテルレストランでのディナーコースを満喫させていただきました。
JRの駅ビルやSuicaの利用などで貯まっているJREポイント、Suicaのチャージやお店でのお買い物で1ポイント=1円として気軽に使うのも良いのですが、使い方によっては今回のように1ポイント=約1.4円として交換する方法もあるので、活用方法の一つとして参考にしていただけましたら幸いです!
あと1枚分残っているので、東京ステーションホテルのバーとか行ってみたいなぁ…。
以上、すでに会期終了から1か月以上が経ってしまってからになりましたが、メズム東京内のレストラン「シェフズ・シアター」でのオペラ座の怪人 ディナーコースの振り返りでした!
コースのお料理たちも素晴らしかったけど、この創意工夫されたメニューから実際の演目のことを脳内に思い浮かべて、あれこれ語れるお友達と一緒だったというのが、よりディナーの時間を楽しくしてくれたと思ってます!本当にありがとうございました!「もし、アンドリュー・ロイド・ウェバー卿がライオンキングの音楽を手掛けたら」とか、「ラブネバは曲だけ本当に名作」とか、そういう話をしながらコースを楽しめたことが何よりの思い出です!笑