昨年の秋、Fasshon Pressに告知記事が掲載されるや否や、一気に予約が困難となった、「OGA BAR by 小笠原伯爵邸」の<獺祭とシャインマスカットのパフェ>。今回は偶然にもInstagramのTLに『国産の生ライチを使ったパフェを2日間だけ提供します!』という投稿が寝起きに飛び込んできたので、その場で即時予約!
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この時点では、まだどのようなパフェになるのか詳細は分かっていませんでしたが、「宮崎県産の新富ライチ」と「ジャスミンが香るジン」というキーワードから、これを食べに行かなかったら確実に後悔するよな…ということで、ベッドから出る前に予約を完了させました。
「OGA BAR by 小笠原伯爵邸」について
その名前は何となく聞いたことがあったものの、これまで全くご縁がなかった小笠原伯爵邸。若松河田の駅から出てすぐという立地の良さなので初めてでも迷わず辿り着ける場所にあるのですが、そもそも東京在住でもなじみがなさすぎる駅だったので、初めて利用した時は無事に辿り着けるかドキドキしながらの来店でした。
前回は平日の利用だったので店内を利用するお客さんも、在中スタッフの人数も少なめでしたが、この日は2日間限定で提供される生ライチのパフェが予約で完売かつ土曜日ということもあって、カウンターのあるメインエリア以外の客席も使用している盛況ぶりでした。
宮崎県産 新富ライチとの初対面
パフェを予約している旨とお名前を伝えて店内へ。空いている好きな座席を使って大丈夫とのことだったので、座った時に窓の外が見える側にセッティングが整っているテーブルをチョイス。小笠原伯爵邸のシンボルでもある、樹齢500年以上という大きなオリーブの木を眺めたくてこの席にしてみたのですが、よくよく考えたらこの時間帯は逆光~。窓に背を向けた席も空いていたので、移動させてもらおうかな…と考えていたところ、テーブルに今回のパフェに使われた素材たちが!
比較になるものが入っていないので伝わりにくいかとは思うのですが、この新富ライチがとにかく大きい!今年は日本の一般的なスーパーでも台湾産の生ライチに出会える機会があって歓喜していたのですが、この新富ライチと台湾のライチを比べるとミニトマトとミディトマトくらいの明らかな「一目で違う品種だと理解できる」だけのサイズの差があります。とにかく大きくて迫力がすごい。
スペイン産の白ワインと共に
こちらを利用した週末は、まだ宿泊記を書き始めていない、とあるホテルのクラブラウンジに宿泊予定だったので、夜もお酒を飲むつもりではあったのですが、今回のパフェに合うワインやノンアルコールカクテルが出番を待ちかねているとのことで、おすすめワインと共に味わうことに。
グラモナの「ジェサミ」という白ワイン。このジェサミというのはスペイン語でジャスミンのこと。華やかな香りとフレッシュな風味がバランスよく共存している印象を受けました。パフェそのものの繊細な柔らかさを損なわないようにと、数ある中から選び抜かれた銘柄とのこと。
個人的な好みでは、もっとどっしりとしたコクのある白でもパフェが負けることはないんじゃないかと思いましたが、ジメッとした今の季節にはこういったキリッとした爽やかさが感じられる1杯が好まれるのは分かります。が、どうしてもパフェと一緒に味わうには、ちょっとミネラルっぽさの主張が強すぎる気がしなくもなかったです。
いよいよ主役とご対面!
目の前に構えた撮影用の新富ライチと、窓の外に見える大きなオリーブの木の眩しい緑を眺めながらワインを味わっていると、本日の主役がついに登場!一度、飾り付けのライスクラッカー部分がテーブルに置いた際に落ちてしまうアクシデントが発生したため、お直ししてからの再登場した姿でご対面です。
ということで!こちらが今回のお目当て、宮崎県産の新富ライチとエルダーフラワーのパフェです。メインのパフェグラスの隣に控えているのは、そのまま飲むも良し、後から加えて味変するも良し、というポジションで添えられた、ジャスミンの香りづけをしたジンに洋梨と林檎、エルダーフラワーで風味付けしたソースです。
全体的に素材が白っぽい&完全なる逆光なので分かりにくいかとは思うのですが、提供の際にパフェ作りを担当したパティシエの方が直々に各グループにパフェの説明をして下さるので、私の後に入店された方々への説明を聞きながらメモを取った構成をお伝えします。
まず、最上部の部分は飾りの役割も担っているエルダーフラワーの下に、洋梨とジャスミンのソルベ、ライチのソルベ、グラヴィオラのグラニテが潜んでいます。初回の提供時に崩壊してしまったのは飾り付けとして添えられた、お米のペーストのチップ。このチップにほどよい塩気があるので、ライチを共に口に含むと二者の相性の良さが炸裂!
アイスの下には生の新富ライチとライチのゼリー、薄く伸ばして焼いたクレープ生地を細かく砕いたフィアンティーヌにホワイトチョコとライムの表皮で香りづけをしたもの、グラビオラのゼリー、ライチのゼリー、エルダーフラワーのクリームチーズ。サクッとした食感あり、軽めのクリーミーさあり、涼やかな食感のゼリーたちありと、バラエティに富んだ素材や味が共演します。
さらに下部へ進んでいくと再び生の新富ライチ。さらにエルダーフラワーのシロップでマリネした林檎と桃、ジャスミンとマスカルポーネのエスプーマ、ザクザクしたクッキーと、食感の違いを感じられるゾーンに。新富ライチが持つ、素材そのものの甘さが引き立つように、合わせる素材には少し塩気を含んだものが選ばれているような印象でした。
別添えのソースも、あれをソーダで割ったロングカクテルを飲みたくなるくらいに、ジャスミンの香りがしっかりと感じられて、とても好みでした!かけて食べるよりも、直接飲んで味わった量のほうが多かったかもしれない…。笑
今後の限定メニューにも注目!
前回の獺祭とシャインマスカットのパフェに続き、素材が持つ美味しさを落ち着いた空間で味わうことができた、OGA BARでのひと時。帰り際、他のテーブルにはパフェやドリンクを提供し終えて落ち着いていたので、シャインマスカットの時に初めて利用したこと、今回が2回目であることをホールの方とパティシエの方にお伝えさせていただきました。
そのついでに、今後も不定期でパフェを出すんですか?と聞いてみたところ、なんとシャインマスカットと新富ライチの間に、ほうじ茶のパフェを提供していた時期があったことが発覚!まさか、こんなにも私が惹かれる素材ばかりでひっそり提供されていた機会が続いていたとは…。
次回の予定が詳しく決まっているわけではないとのことでしたが、今後も突然に魅惑的なパフェがとても限られた日数の間に提供される可能性があることを考えて、小笠原伯爵邸をインスタでフォロー!何かのついでに立ち寄り…をするような場所ではないですが、パフェ以外にも持ち帰り可能なケーキなども気になっているので、これからの情報更新をしっかり追っていきたいと思います。誰か一緒に行ってくれる人がいたら、アフタヌーンティーもチェックしてみようかな~。
OGA BAR by 小笠原伯爵邸 (カフェ / 若松河田駅、牛込柳町駅、曙橋駅)
昼総合点★★★☆☆ 3.6