4月は世田谷パブリックシアターで上演されていた舞台『パークビューライフ』の観賞前後に、イートイン可能なパティスリーやスパイス料理の専門店、また記事にはしていないお買い得すぎる青果店など、まだ知らなかった三軒茶屋のお店をいくつか開拓していました。
そんな三茶通いの最終日に利用したのが、カレーランチの帰りに駅に向かう際に良い感じの雰囲気が外観から何となく伝わってきた「RIZO」というお店。たまたま通った時点ではジャンルが分からなかったので、帰りの電車内で地図を頼りに特定して調べてみたら、これ絶対に私が好きなタイプのお店じゃん?ということで、千秋楽の日に予約して行ってきました。
お店の情報
「お米とワインとシャルキュトリー」が公式サイトで店名と並んで記載されているとおりに、注文ごとに炊くお米の料理と、手作りで無添加のシャルキュトリーがウリだという、玉川通りから1本入った小道沿いにあるビストロ。格子状のガラス戸から店内が見えるようになっています。
周囲にある他の飲食店もそうなのですが、一つのお店や建物は大きくないはずなのに、そのお店らしさみたいな雰囲気が店構えから伝わってくる雰囲気を醸しているところが多くて、ついつい立ち止まってどんなお店なのかを知りたくなってしまうようなオーラがあります。かといって、それが堅苦しい感じではないのがまた良い感じ。
予約について
お店の公式サイトで紹介されているメニューを見た感じ、コースよりも現地で気になったものをアラカルトで頼むのが良さそうかな~と思えたので、席のみ予約で。コース利用の場合は食べログからも予約可能でしたが、アラカルト利用ということでお店のサイトを経由してOpenTableにて予約しました。
ちなみに緊急事態宣言が延長され、飲食店の時短営業やアルコール提供を行えない状況が続いている2021年5月11日現在、全ての時間帯で完全予約制かつアラカルトの提供はなしでコース利用のみとしているそうです。
私が利用した際はディナータイムが始まる17:00から予約させていただきました。同じ時間帯からのお客さんはいませんでしたが、退店する頃には予約のお客さんでテーブル席は用意されている8割ほどが埋まっていたかと思います。
オーダーしたもの
この日はドリンクの写真を割愛しまくってしまいました。この日は1年3か月ぶりくらいに一緒に食事をする美味しいもの好き仲間のお友達とのディナーだったので、まずはボトルのスパークリングから。ワインリストはなくて、ソムリエ兼ウェイターの方にお任せしてのオーダーだったのですが、最終的にお料理とボトル1本とグラス1杯ずつで1人1万円以内に納まる感じでした。
まずはお店イチオシの味を存分に味わえそうな「自家製シャルキュトリーの盛り合わせ」から。ハムやパテ、テリーヌにソーセージはそれぞれ素材に合わせて調味料として添えられてるマスタード類も違ったものが添えられています。このご時世ということもあって、予め個々に取り分けられた状態に盛り付けていただいているのも嬉しいところ。
そういえば、このシャルキュトリー盛り合わせを待ちながら、千秋楽の日に合わせて更新した記事に関する話をしていたら、お店の方が思いがけず作品のことをご存知だったのですが…もしかして、三茶大好きな座長もこのお店来てたりしますか?(とは流石に聞けなかったw)
サーブしていただいた際に、どれがどれで何を付けるのが良いか…など、非常に丁寧に説明していただいたのですが、ちょっと時間が経ってしまって定かではないので名称の紹介は控えておきたいと思います。モツや豚の血を使ったものなどバリエーション豊富で、これらが全て自家製というのが本当にすごい。どれも丁寧に調理されて、素材の味を存分に楽しめる盛り合わせでした。
2品目は「桜鱒(だったはず)のパイ包みと野菜のグリル」。普段、あまりメインのお料理に魚を選ぶことがないのですが、今回はシャルキュトリー盛り合わせからスタートだったのと、パイ包みは家じゃなかなかできないという理由から、こちらのお料理を選んでみました。
で、その選択が大正解!サクサクでバターの風味がたまらないパイ生地で、肉厚で旨みがしっかりした桜鱒が包まれていて、とっても贅沢な味わい。添えられている野菜のグリルもシンプルで素材が引き立つ絶妙な火入れで、とても完成度の高い一皿でした。
そして、こちらのお店のメニューをチェックした時から気になっていたのが、その名も「日本一の牡蠣ごはん」という、南部鉄器のココットで炊いた炊き込みごはん!産卵期など、牡蠣の入荷がない季節は食べられないそうなのですが、この日は黒板にしっかり記されていたので、狙い通りにオーダーできました。
具材として大粒の牡蠣とジロール茸がたっぷり入ったこちらの料理、お米なのにお酒が進む!このタイミングでソムリエさんおすすめのグラスワインを赤白それぞれ見繕っていただきましたが、どちらも最高の相性でした。あ~、本当に美味しかったな~。
デザートは「金のガトーフロマージュ」を。デザートメニュー、第一希望が「とろけるクリームブリュレ」だったのを、この日は用意がなかったために変更してのチョイスだったのですが、こちらもデザートだけで一杯飲めちゃう(結構飲んでたので我慢したw)くらいに濃厚!口直しとアクセントに添えられているマスカットやカカオニブのセンスにも惚れ惚れしてしまいました。
一部メニューはお取り寄せ可能!
そんな絶品揃いだったRIZOさんのお料理ですが、この来店時にオーダーしたシャルキュトリーや牡蠣ごはん、デザートのガトーフロマージュはなんとお取り寄せができちゃいます。近くに住んでいたら定期的にテイクアウトしたいくらいに素晴らしいお料理ばかりだったので、ちょっとしたハレの日にお取り寄せして自宅で楽しむのも良さそう!
三軒茶屋に赴くのは、世田谷パブリックシアターかシアタートラムに行く時ぐらいしか機会がないですが、「このお店気になる!」と言ってくれるお友達がいれば、こちらのお料理を楽しむことを目的にしてもいいぐらいに、全ての料理もドリンクのペアリングも最高でした。
『パークビューライフ』をきっかけとして、街歩き中に見つけたお店を開拓してみて、本当に良かったと心から感じた「RIZO」でのお食事の思い出でした。